チケット購入したとき確認したけど演目が豪華。
「ジャコ萬と鉄」は2度程映画見たし(東宝版)、
最初の「ラドン」はのちのちのとライトモチーフが違っているし
戦闘機とのドッグファイトのシーン、福岡襲撃のシーンの曲はさぞかしいいんだろうなあ・・・。
そして遂にプレイされる平成の名作「ゴジラvsメカゴジラ」!
あのド迫力に圧倒された映画のオープニングが20年を経てオーケストラ演奏で聴くことが出来る。
「ジャコ萬と鉄」はメインタイトルの曲が重厚で合いの手のリズムもハマっていて素晴らしい出来。
最初の曲から鳥肌モノ。
鰊(ニシン)漁のための船を出すシーンでの曲も圧巻。
「佐久間ダム」では「サンダ対ガイラ」のメーサー砲の第5小節当たりのメロディーが聞けたほか
「怪獣総進撃」での月基地敵の装置破壊のシーンの曲と
それから「ゴジラの猛威」と同じメロディーが出ました。
アレンジ違いだと思えば、これはかなり満足です。
「ドゴラ」ではミュージカルソー(のこぎり)が登場。
「ヒュロロ〜」っていう感じの何ともつかみどころのない音色を奏でる。
またマーチが大変迫力があって聞いているのがすごい快感になって
いったいいつまでこの快感が続くのかと思うほどでした。
「ラドン」ではメインタイトルが低音の大きい音で度肝を抜かれました。
あのガラス?がギラギラしたような映像を思い起こされました。
ラドンの巨大感がすごくよく出ていました。
そして「ラドン福岡襲撃」、徐々に盛り上がっていく一大スペクタクルといった感じ。
ラドンがビルの上に着地して破壊する場面が思い起こされます。
また「ラドン追跡せよ」では再びマーチの快感がどこまで続くんだこの気持ちよさはというほどでした。
「宇宙大戦争」ももうもちろんマーチばっかりで快感が続きっぱなし。
そして「ゴジラvsメカゴジラ」の曲になる。
いきなり「メインタイトル」のメカゴジラのライトモチーフが大音響の重低音。
「ガガガガ」の合いの手もハマってすごい迫力。2回続けて演ったのもうれしかった。
確かに映画初見の時の興奮、メカゴジラの格納庫のシーンが何倍にもなって甦りました。
「ゴジラvsラドン」ではよく知られているラドンのライトモチーフと
「ゴジラの猛威」が合体して対決の迫力を感じさせる。ここでも大きな音の重低音がすごい。
そして「ゴジラのテーマ」はおなじみの「ゴジラの動機」から始まる。
最近はこれ聞かないと終わらないのでは?という感じもする定番にして名曲。
シンバルの緊張感とドラの迫力で圧倒します。
この日はアンコールはなしでした。
でも・・・まあ「vsメカゴジラ」の曲をもっとやってもらいたかったなあ。
「メインタイトル」は映画の順番での「メカキングギドラの首」から
Gフォースの立ち上げ、メカゴジラ誕生までの曲を続けてからやってくれたらさらに盛り上がったと思います。
それからこの映画は中盤とエンディングで女性コーラスのいい曲(エスパー・コーラス)が聞けるんですが、
何といいますか生命、太古といった感じを表しているんですが残念ながら今回は女性コーラスはありませんでした。
まあ「vsメカゴジラ」はそれだけいい曲が多いということでしょう。
すごく楽しめました。
「ジャコ萬と鉄」「ラドン」「vsメカゴジラ」など
映画館と買ってきたCDでしか聞くことのなかった曲を生の迫力のオーケストラで聞けたなんて幸せです。
また今回はマーチ曲が多くその迫力に圧倒されました。
百年紀シリーズは11月にvol.3があるそうなので次回も期待してます。
(14.0721-22)
伊福部昭 百年紀コンサートシリーズVol.2
20140721なかのZERO大ホール
↑メカゴジラのデザインはカドが強調されてツノが前傾の、意外にも昭和です。
指揮:斎藤一郎
演奏:オーケストラ・トリプティーク
コンサートマスター:佐藤久成
ミュージカルソー:おぎ原まこと
1.「ジャコ萬と鉄」組曲
No.1/No.3/No.7/No.16/No.18
2. 「佐久間ダム」組曲
U-No.1「メインタイトル」/U-No.3「コンクリート打ち込み」/V-No.6
U-「湖底に沈む村」/U-No.9「鉄柱の森」/U-No.15「ジャンボー出動」
U-「緑の湧水」/V-No.7「冷凍プラント建設」/V-No.8「バッチャプラント建設」
V-No.37/V-No.36「発電所完成」/V-No.39
3.「ドゴラ」組曲
No.1「人工衛星」/No.2「メインタイトル」No.11「岩石の雨」
No.14「ドゴラの天敵」/No.16-A「航空隊攻撃開始」/No.14「ドゴラの天敵」
No.16-A「航空隊攻撃開始」(ドゴラのテーマ)/No.17「勝利の爆音」/No.18「エンディング」
◎(15分休憩)
4.「ラドン」組曲
No.1「メインタイトル」/No.20「自衛隊阿蘇へ」/No.10「超音速の追跡」
No.16「ラドン佐世保に飛来」/No.18A「ラドン福岡襲撃T」/No.21「大阿蘇の自然」
No.18-B「衝撃波の猛威」/No.18A「ラドン福岡襲撃U」/No.15「ラドン追跡せよ」
No.22「エンディング」
5.「宇宙大戦争」組曲
No.1「オープニング」/No.2「メインタイトル」/No.3「東海道線の異変」
No.8「星空」/No.11「基地の威容」/No.12「スピッブ号発進」
No.19「エアークッション」/No.26「月世界の攻防T」/No.28スピッブ号還る」
No.2「メインタイトル」/No.34「宇宙大戦争」/No.35「エンディング」
5.「ゴジラvsメカゴジラ」組曲
No.2「メインタイトル」/No.3「Gフォース訓練センター」/No.41「ベビーと梓V」
No.12「メカゴジラ全速飛行」/No.6「ゴジラvsラドン」/「ゴジラのテーマ」
No.16、No.35「Gフォースマーチ」
*アンコールなし。
なおNo.がないものは楽譜が散逸してのが不明なもの、
また曲名のないものは曲名が付与されていないものだそうです(パンフより)。
【おまけ】ロビーの博物館
今回は担当作品のチラシが陳列されていました。
ゴジラ、座頭市、大坂城物語、地球防衛軍、海底軍艦、大魔神・・・豪華です。
それから現存する昭和29年作品「ゴジラ」の磁気録音テープ。↓
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