元レッド・ツェッペリンのJ.ペイジとR.プラント、ニュースステーションに生出演
1994年11月11日



1
朝新聞のテレビ欄を見て驚き。前日新譜を買ったばかりのペイジ&プラントの御両人が久米宏の番組に出演するという。
出るからには一曲御披露してくれるんだろうという期待が。
仕事終わって急いで帰ってビデオ録画の準備もして、出た出た。
曲の部分はあらかじめ録画しておいたようだったが
演ったのは何と「天国への階段」!!!
それも貴重?な生ギター一本によるアンプラグド版。
それにしても二人とも年取った顔してたなあ。
久米宏とジミー・ペイジが同い年っていうのも何か笑える。

2
今年は11月にジミー・ぺイジとロバート・プラントが「ペイジ&プラント」名義でニュー・アルバムを発表、そのプロモーションで来日、
テレビ朝日の「ニュースステーション」に生出演、インタビューのあと演った曲が「天国への階段」のアコースティック・ショートヴァージョン。
こんなの初めてじゃないか?

この日の「ニュースステーション」が傑作中の傑作で番組全体録画しておけばよかったな、と今でも思っている。
まずトップでこの日起こったニュースを七つ見出し状態で並べて、視聴者の電話投票で順位をつける。
そして一番順位が高いニュースから順番に放送する。つまりトップニュースを視聴者が決めるというシステムで進行していた。
生放送をしながら実験もしていたということだ。
自分も投票したが自分が票を入れたのは長野かどこかで行方不明になっている少女の目撃情報があった、というニュースだった。
投票の結果は一位は「横浜港母子死体遺棄事件」だった。
番組はどんどん進行していってペイジ&プラントの出番のひとつ前のニュースというのが、
銀座で行われた青森の漁業組合が主催したイベント「イカレース」。
イカに番号をつけて競馬よろしくコースを泳がせ終了後見物客に生のイカをプレゼントする、という催しであった。
が!イカレースのニュースの後ペイジとプラントが番組に登場したときの第一声は!
「俺たちはイカの後かよ」(もちろん通訳つき)
もう大笑い。
彼らは放送順と注目度がイコールになろうかというその夜の実験を認知していたのだ。
20年前の来日公演のときにツアー恒例の乱痴気騒ぎでぶっ壊したホテルの弁償代をいまだに払っている、という話も笑った(註1)。

でペイジ&プラントの出演も終わって番組も後半に差し掛かり、
先の7つのニュースの続報を後日放送するがどのニュースが一番続報を見たいか、という電話投票を再び行ったのだが
これで一番になったのが「イカレース」(笑)。
久米宏が複雑な表情で「視聴者の皆さんって言うのは、結構意地悪ですね〜」。
ということで次の週の月曜日に続報を放送することになったニュースは「イカレース」。
一応続報もちゃんと放送されたので見たが、まあそれはどうということもなかった。

以後このような実験が放送中に行われたことを筆者は知らない。

(1994・1111の日記と年末の「1年を振り返って」を元に再構成)

(註1)スティーブン・デイヴィスの著書「レッド・ツェッペリン物語」(1986CBS ソニー出版)によると東京ヒルトンホテルとの記述がある。


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