書    名 出 版 社 著 者 名 定 価(円) 読 後 感 
馬鹿の壁 新潮新書 養老 孟司 680 誰でも欲を持っているので、それが無ければ人類が滅びてしまうのは分かっている。
しかし、それを野放図にやるのはだめだと著者は言う。「馬鹿の壁」と「煩悩」を比較しながら読むとおもしろい。
祇園の教訓 幻冬社 岩崎 峰子 1500 京都、祇園甲部という花柳界で5歳の頃から育った元芸妓さんが語る一流人の共通点は時間と金を有効に使うという。世界のベストセラーになっている。
朝には紅顔ありて 角川書店 大谷光真 1200 題名は蓮如上人の『御文章』の「朝に紅顔ありて夕べには白骨となれる身なり」より引用されている。誰にでも分かり易くしかも深く書かれたまさに呼吸してる、本願寺門主が語る仏教書。わたしも常に座右に置いている。
蹴りたい背中 河出書房 綿矢りさ 1000 最年少(19歳)芥川賞
「愛しいよりも、いじめたいよりも、もっと乱暴な、この気持ち」と主人公の心の中をよく観察している。接続詞に「というか」が頻繁に出てくるのも現代っ子だ。
蛇のピアス 集英社 金原ひとみ 1200 (20歳)芥川賞
「手に入れるという事は、自分のものであるという事が当たり前になるという事。手に入れる前の興奮や欲求はもうそこには無い」と所有欲の多い主人公の虚しさを情けないと嘆いている。
千の風になって 講談社 新井 満 1000 「私のお墓の前で泣かないでください。
そこに私はいません眠ってなんかいません」で始まるこの詩は作者不明というところがまた魅力的。納骨のとき朗読してみたい。
死の壁 新潮新書 養老孟司 680 あの「清め塩」という風習は、死体と「穢れ」という概念を結びつけているわけで、科学的にはなんの根拠もないと説く。仏教的にも何の根拠もないと思う。第一、故人に失礼ですよ。死を見つめることの大切さがポイントのようです。「馬鹿の壁」に続く第二弾。
ケータイを持ったサル 中公新書 正高信男 700 今日の日本で問題化しつつある若年層の社会不全は、一言で言ってマザコンの程度が全体的に激化しつつあることと密接に関係していると強調する。


龍樹・空の論理と菩薩の道
大法輪閣 瓜生津隆真  3000 第二の釈迦、八宗の祖と言われる「空」の思想を追究した大乗の求道者、南インドの龍樹菩薩。その永年の研究を集大成した画期的な龍樹論。ナーガルジュナ・コーンダ(龍樹菩薩の故郷)は2003年1月先生に同行させて頂いた処です。


定刻発車
新潮文庫 三戸祐子  590 南インドを旅行したときインド人ガイドが日本の新幹線の発着時刻の正確さにびっくりしていたが、その謎をこの本は解いてくれる。
その正確さの裏には大勢の鉄道員の緊密な連携プレイがあった。目から鱗。
この世とあの世を結ぶことば 徳間書店 石上智康
Iwagami Chikou
1500 仏教の根本思想「空と縁起」を分かり易く
説いてあり一気に読んでしまった。「いつどこで、どのような姿で終わろうとも、なんの心配もいらないのです」と勇気の湧く言葉。表題の「結ぶことば」に出会える本。全日本仏教協会理事長。光明寺(千葉県君津市)住職、・・等。

愚の力 

文春新書 大谷光真   780 末法の時代に生きる現代人よ、愚者になれと西本願寺門主が親しみやすく説く親鸞聖人の教え。 


  
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