吉野太夫忌(よしのだゆうき) | |
昔島原に吉野太夫という人物がいてNHKの大河ドラマ『宮本武蔵』では小泉今日子が演じていました。太夫は教養深く文人などとも対等に接することができ、うたを詠んだり舞いもできました。もともと教養のある武士や公家などの娘が太夫になったそうで中には親王と結婚した人もいます。江戸の文化とは違いがあり、江戸の花魁道中は傘を腰に差して歩きますが太夫道中では手に持って歩きます(写真参照)。江戸の花魁とはかんざしの差し方も違います。太夫は横向きに差し、花魁は全体に立てて差します。太夫には従五位下の位があり御所に出入りできました。襟元に赤い半襟があるのがその印です。また太夫は謙譲の気持ちから素足でいます。一方花魁が素足でいるのは粋の気持ちからであるそうです。常照寺には吉野太夫の墓があります。吉野太夫忌では道中を再現しお茶会を催したりして太夫の墓参りをします。吉野太夫忌で太夫は全部で3人でした。道中の途中からは内八文字の歩き方になりました。道中は時間にして20分前後。常照寺の中は有料。 | |
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源光寺から常照寺まで道中を再現して歩く。 | 常照寺に入って行くところ |
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