バリ(初回)Ver1.1
このとき、3歳の長男は、カルチャーショックを受けた様です。
そんな小さい子になんて・・・とお思いでしょうが、自分の今まで触れてきた世界と全く異なるところにいきなり放り込まれて「退行現象」を起こしてしまいました。
いつも遊んでいて最も安心できる「おもちゃロボット」の世界が、その当時の彼の逃げ込むべき場所になった、というわけです。
二言目には『ボク、オウチヘ帰りたい。』と言って、単純に海外旅行に連れていきさえすれば、子供もエンジョイするものだ、と思い込んでいた親を反省させました。
(でも、そのあと何回も出かけているので、人間の反省のなんと底の浅いこと!)
次男は1歳でした。
まだ、おむつをあてていて、紙オムツを1パック持参しました。
しかし、予想以上に消費量が多く、スーパーマーケットがあるという、一番近くのクタの町まで、タクシーで調達に出かけました。
当時、最近のバリとは比べ物にならないくらい田舎で、ホテルのあるヌサドゥアからクタまでのバイパスもまだ無く、たまに見るNHK特派員報告の東南アジア風景そのままが、中古のコロナ(もちろんエアコン無し)の車窓風景でした。
彼の方は、退行すべき自分の世界も何もない至って平和そのもので、フリチンで水辺でチャプチャプ遊んでいました。
帰国は、20時10分デンパサール発、ジャカルタ経由のジャンボでした。
デンパサールで免税店で酒を買い込んで手荷物いっぱいになって、後はこのまま日本に帰れる・・・と、思っていたところ、
「当機は、ジャカルタで機材変更いたします。どなたさまもお荷物をお忘れないようにお降り下さい。」との無情のアナウンス。
さあ困った。とっくに子供たちは夢の世界。
子供も酒も置いて行く訳にはいかず、機内持ち込み手荷物も一緒に二人で手分けしてトランジットルームへやっとのおもいでたどり着いて撮ったのが、この写真。
手前にあるのが、(写真の調子がとんでいますが)機内持ち込み手荷物と免税酒です。
教訓 : 帰途の荷物は手軽にすべし(免税品は事前に買ってチエックインバゲッジに!)一番大切なモノがドーンと荷になってきます。