- Q1.
- Windows用の画面読み上げソフト(スクリーンリーダー)について教えてください。
- A1.
- 例えばWindows用のスクリーンリーダーソフトとしては次のようなものがあります。
現在は PC-Talker XPかPC-Talker Vista または XP Readerを使っている人が多いです。
PC-Talkerは体験版もあります。1ヶ月くらい使えますから、よろしければどうぞ。
- Q2.
- Windows用の画面拡大ソフトについて教えてください。
- A2.
- Windowsにはアイコンや文字を大きくしたり、画面のコントラストを変えたりできる機能があります。
それでも見えにくい場合にはユーザー補助(もしくは、コンピュータの簡単操作センター)の拡大鏡をご使用になることをオススメします。
さらに拡大したい場合は
ZoomTextのようなソフトもあります。
- いうまでもないことですが、見えにくい方はパソコンをお買いになるときにディスプレイを20インチくらいの大きめのものにされるとよいでしょう。ノート型パソコンに大き目のディスプレイを接続して利用することもできますので。
また、WordやExcel・
MMメール携帯等の各アプリケーションソフトに付いている拡大機能を活用するのもいいですね。
- Q3.
- 目の不自由な人たちはパソコンをどのようなことに利用していますか。
- A3.
- 全盲の視覚障害者がWindows上で画面読み上げソフト(スクリーンリーダー)を用いてできることをいくつか紹介してみますね。
- ワープロソフトやエディタを使って文書の作成が可能です。
Microsoft Wordが使えますし、視覚障害者用のワープロソフトとしては
MYWORD V(マイワード・ファイブ)や
でんぴつといったものもあります。
エディタとしては、Windowsに付属のメモ帳やWordPadの他、
WZエディタや
MMエディタなどが利用できます。
- 音声ブラウザでホームページの閲覧ができます。
主な音声ブラウザには日本アイ・ビー・エム株式会社の ホームページ・リーダー、
株式会社高知システム開発の
NetReader、
(株)アメディアの
ボイスサーフィンなどがあります。
最近は画面読み上げソフトでそのままホームページの内容を読み上げることも可能です。
- Eメールのやりとりができます。
視覚障害者の間で普及しているメーラーは
MMメール携帯やMMメール2、MyMail IIです。
上記のような環境でメールをやっている視覚障害者は一般の人たちが携帯電話やOutlook Express等のメーラーで送信してきたメールを読んで返信することができます。もちろん、漢字かな混じりの文章でも音声で聞いてわかります。
ただ、できればメールはテキスト形式で送ってほしいものです。HTML形式は音声で聞くと単なる記号の羅列の部分が多くなり、ちょっとわかりにくいからです。
- Microsoft
Excelなどの表計算ソフトで、いろいろな表を作ったりデータベースとして利用したりできます。
データの管理をするための視覚障害者用ソフトとしては、金銭管理用の
出納の術や X−Fileというデータ管理ソフトがあります。
この他にも住所録管理ソフトやスケジュール管理ソフト、鍼灸・マッサージの仕事をしている人向けのカルテ管理ソフトなどもあります。
- マイコンピュータやエクスプローラを使ってファイル管理ができます。
ドライブやフォルダの階層構造さえ掴んでしまえば、ファイルのコピーや移動・削除、フォルダの作成が可能です。
- スキャナーとOCRソフトを用いて活字印刷物の内容を読みとり、読み上げソフトの音声で聞いています。
家に届けられた郵便物の内容を知りたい場合や、活字の本をすぐに読みたいときはこの方法が便利です。
読取革命やe.Typistは市販のソフトですが読み上げソフトとの相性がいいです。
また、視覚障害者用のソフトとしては
ヨメール、
マイリード V(マイリード・ファイブ)、
よみとも2000、
らくらくリーダーなどがあり、音声ガイドが充実していて操作も簡単です。
ただ、どの程度正しく活字を読みとれるかといった性能は市販のものも視覚障害者用のものもほとんど変わりません。それに、写真の割合が多い印刷物や手書きのものはうまく読みとれません。
目の不自由な人たちの中にはスキャナーで読みとったものをパソコンの画面で拡大してゆっくり見たいとか、預金通帳や名刺などの内容をスキャナーで読みとって自分で確認したいとか、そういう希望もありますので、そのような用途には視覚障害者用のOCRソフトの方が対応しています。
- パソコン点訳ができます。
まず自動点訳ソフトを用いて漢字かな混じりのテキストデータを点字データに変換することができます。一方、点字エディタソフトを使うと点字の入力、編集が可能です。
自動点訳ソフトとしては
IBUKI-TENや
EXTRAなどがあります。
点字エディタソフトには
T・エディタや
点字編集システム4、
ブレイルスターがあります。
- 結局、目的の作業をするうえで必要なアプリケーションソフトに画面読み上げソフトや拡大ソフトが対応していればだいたい大丈夫なのです。
前述の他にも、ホームページ作成や葉書の印刷、CDの作成等、現在は視覚障害者でもパソコンでいろいろなことができる環境が整ってきました。実際にどんなソフトが使えるかは杉田正幸さんのサイトの
視覚障害者に利用可能と思われるWindowsソフトウェア一覧をご参照ください。そして、どんな感じかちょっと使ってみたくなった方には
視覚障害者用ソフトウェアお試し版、デモ版ダウンロードリンクをおすすめします。
では、視覚障害者のMS-dos利用についてもお話ししましょう。

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