70年代のリグ
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古いリグをメンテナンスされている方の楽しみには幾つかのタイプがあると思います。 私の場合は、自分で面倒を見ることができる技術であるという点に楽しみを見出しています。 旧いリグは、最新のリグと異なりさまざまな隠れた問題や、部品の劣化に伴う問題を抱えています。 昨日は動いていたけど、今日は調子が悪いなんてことは良くあります。 従って、問題解決をしながら機器を使用する必要があります。 昔、リグを自作していた時代には自作であれメーカー品であれ、使用している機器の内部動作を理解することは当たり前であったのですが、メーカー品が主流となるにつれ、またリグの内部が複雑化するにつれて、理解してもメンテナンスできないようになり、理解することの意味が薄れたように思います。

でも昔(80年以前)のリグには今の無線機とは大きな違いがあります。 特に古いリグは、

1)古いテクノロジー(真空管やトランジスタなどのディスクリート素子)を用いた回路である。(多層基板を用いたICによる表面実装とソフトウェアでは、修理すら出来ませんね。)

2)便利かもしれないが、電波を作り受ける事と直接関係しない回路が少ない。(ディジタルに携わった身としては何ですが、ディジタル化された余計な回路は冶具無しでの問題切り分けは不可能ですね。)

また、この二点からさらに派生する利点、ブラックボックスではなく自分で信号を追いかけ、回路の動作を想像し、問題点を発見して対応する、あるいは更に改良することが、古いリグをメンテナンスする一番の楽しみです。 言わば、自分の手の届く範疇で何かできる楽しみです。

この楽しみは、今でも自作をされる方の楽しみとも通じるものがありますが、新たに自作することと1点異なるのは、そのリグが発売された当時の時代や歴史があることです。 旧いリグをメンテナンスすることは、その時代のさまざまな思い出を共にメンテナンスしているのではないでしょうか? 私は、80年代以降当時流行りのICやLSIからマイコン、そしてプログラミングへと、CQ出版の陰謀(?:CQ誌−>トラ技−>インターフェイス)に素直に載って、2000年まで無線から離れていました。 ですので、80年代、90年代のリグをメンテしていないのも、一つはこの時代のリグに対する思い出や共に歩いた歴史が無いからではと思っています。

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