プロレス太平洋戦争第1部



セントルイスのワーウイックホテルで馬場とF.V.エリックNWA会長、サム・マソニック、D.F.ジュニアらが会談。
3人は馬場にシンジケートの傘下に入ることを要求するが馬場は拒否して帰国。
アメリカ側は日本へのアメリカの選手の供給をストップさせる。
結託した馬場と猪木は表面上は仲が悪いと見せかけて反撃の計画を練る。
猪木、ハワイでの新日本単独興行開催(真珠湾攻撃)。
この日のメインで猪木はインドレスリングの強豪アカラム・パールワン(ママ)と90分時間切れの死闘。
次いで猪木は元プロボクシング世界ヘビー級王者、ジョージ・フォアマンとの異種格闘技戦のハワイ開催を発表。
猪木‐フォアマン戦の前日、アメリカプロレス界はホノルルでプロレス大会開催、アンドレ対ブルーザーなどが行われる。
シンジケートの刺客をKOした猪木は大胆にも敵陣のリングに上がってNWA世界王者のT.ファンクに挑戦表明。
翌日の猪木対フォアマンは5ラウンド1分11秒、インディアン・デスロックで猪木のギブアップ勝ち。
なお猪木‐フォアマン戦のレフェリーは当初極真空手の大山倍達氏が予定されていたようだ。

馬場は一旦アメリカ側と提携したと見せかけてグアム島でのNWA世界戦興行を開催。
馬場、テリー・ファンクを破ってNWA世界王座を奪取。
世界王者になった馬場は日本武道館で愛弟子ジャンボ鶴田を挑戦者に迎えて日本人同士のNWA世界戦を開催。
試合中、シンジケートの「赤毛」がオペラグラスに仕込まれた超小型ピストルの針の発射で
馬場と鶴田を狙うも(狭心症に見せかけての死亡を狙う)、
敵であるドリーが「武士の情け」とばかりに試合に乱入して惨事を食い止める
(試合はドリー、テリー、レイス乱入によるノーコンテスト)。
ハワイ、グアムでの失敗でF.V.エリックはNWA会長の座から失脚、新会長はフロリダのエディ・グラハム。
日本側はここでアメリカ側の謀略をマスコミに暴露。

アメリカ側が反撃「東洋プロレス」を旗揚げする。
Fテレビをバックにエースはハワイ出身の巨漢関取「不知火」。
日本武道館での東洋プロレス旗揚げ戦に、日本側は蔵前国技館での同日興行をぶつける。
韓国のキム・イル(大木)、パク・ソンナン、タイガー・ジェット・シン、アブドーラ・ザ・ブッチャーは日本側の興行に参加。

東洋プロレス旗揚げ戦
昭和×年×月×日 東京・日本武道館
観衆1万6千人

1.タッグマッチ
▲M.フジ、P.タナカ(両者リングアウト)ブラックジャック・マリガン&ランザ▲

2.時間無制限1本勝負
○A.T.ジャイアント(ノックアウト)D.T.ブルーザー●
*パイルドライバー。

3.NWA世界ヘビー級王座決定戦
○T.ファンク(フォール、19分)M.マスカラス●
*フロントスープレックス。馬場から剥奪した王座の決定戦。

4.AWA世界ヘビー級選手権
○B.ロビンソン(フォール)N.ボックウインクル●
*人間風車。ロビンソンが王座獲得。

5.時間無制限1本勝負
○不知火(フォール)B.サンマルチノ●
*カウンターの張り手チョップからダイビング・プレス。

*この他、前座で空手有段者から転向した日本人選手による試合あり。



新日、全日、国際3団体出場戦
昭和×年×月×日 東京・蔵前国技館
観衆1万3千人(超満員)

1.タッグマッチ
○坂口、J鶴田(?)キム・イル、パク・ソン●

2.テキサス・デスマッチ
▲A猪木(両者リングアウト)A.T.ブッチャー▲

3.
○T.J.シン(反則)G馬場●
*猪木乱入。

*前座試合記載なし。

日米の興行合戦は引き分けに終わった。
猪木が日米対抗戦を示唆したところで第1部が終わる。

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