プロレス太平洋戦争第2部
第2部は日米対抗戦。アメリカ側は全米のラフファイターを結集させる。
12月3日、後楽園ホールで両陣営の公開練習。
日本側であるはずのザ・デストロイヤーは帰国して不参加。
日米決戦の複雑な事情を垣間見させる。
アメリカ側の公開練習で行方不明になっていた上田馬之助が登場、
不知火のスパーリング・パートナーになるが
場外でのフライング・ボディプレスを受けて血反吐を吐いて病院送り。
12月8日(実際の真珠湾攻撃の日)と9日、蔵前国技館での2日連続興行。
初日はシングル、2日目はタッグ。
初日の試合開始前、2日目の日本側のタッグチームが決められた。
1.A猪木、J鶴田組
2.G馬場、坂口組 (東京タワーズ!)
3.S小林、R木村組
4.長州力、M井上組
5.G草津、M斉藤組
第1回日米対抗プロレス国際大会(初日)
昭和×年12月8日 東京・蔵前国技館
観衆満員
1.
▲G草津(両者リングアウト、11:12)D.ローデス▲
*草津の場外での足4の字固め。
2.
○A.T.ブッチャー(フォール、19:19)長州力●
*エルボードロップ。
3.
○C.リソワスキー(フォール、6:11)M井上●
*ニードロップ。リソワスキー松ヤニで反則の目潰し。
4.
○K.K.コックス(反則、19:22)M斉藤●
*レフェリー殴打。ジプシー・ジョー乱入。
5.
○ジプシー・ジョー(リングアウト、9:42)S小林●
*スパナ攻撃。
6.
○J鶴田(フォール、22:18)T.J.シン●
*ロープ越しのブレンバスター。
7.
○R木村(反則)D.T.ブルーザー●
*木片で木村の目を攻撃。
8.
○坂口征二(フォール)K.T.カマタ●
*エルボードロップ。
9.
○A.T.ジャイアント(フォール、21:11)G馬場●
*アバランシュ・ホールド。
10.時間無制限1本勝負
○A猪木(ノックアウト)不知火●
*バックドロップによる10カウント。特別レフェリーは鉄人ルー・テーズ。
*アメリカ側の5勝4敗1引き分け。
アメリカ側のラフ攻撃に日本側は負傷者続出。
S小林はジョーの凶器攻撃で病院送り。
馬場はアンドレの巨体を利しての攻撃に左腕を骨折、2日目のタッグ戦を欠場(連続出場記録ストップ)。
ラッシャー木村はブルーザーの木片攻撃で失明の危機。
そんな中、日本陣営に謎の覆面レスラー二人組がやってきてメインの乱闘に参加、協力を約束する。
が、猪木の勝利に沸く館内で覆面二人組はアメリカ側に拉致される。
と、猪木宛に電話が。電話の声はアメリカ側のはずの上田で、覆面二人組が拉致さえている場所を猪木に教える。
そして猪木らはその建物に忍び込み、覆面二人組を救出する。
覆面二人組の正体はアメリカ側に反旗を翻したビル・ロビンソンとミル・マスカラスだった。
日本側に情報を流した上田はアンドレ・ザ・ジャイアントの制裁を受け、失神する。
対抗戦2日目は両陣営とも編成チーム、出場順の発表を拒否。
第1回日米対抗プロレス国際大会(二日目)
昭和×年12月9日 東京・蔵前国技館
観衆1万2千人
1.
坂口征二、R木村(ノーコンテスト)A.T.ブッチャー、G.ジョー
*両陣営乱入。
2.
A浜口、M斉藤(ノーコンテスト)D.T.ブルーザー、K.K.コックス
*浜口がコックスにエアプレーンスピン15回転。3カウント入ったが両陣営乱入でノーコンテスト。
3.
○シルバー・アロー、ゴールデン・アロー(フォール)T.J.シン、ザ・シーク●
*バックドロップ。シルバー・アローはマスカラス、ゴールデン・アローはロビンソンが正体。
4.
S小林、M井上(ノーコンテスト)D.マードック、D.ローデス
*両陣営乱入。
5.
○A猪木、J鶴田(フォール?ノックアウト?)A.T.ジャイアント、不知火●
*ダブルブレーンバスター。
*日本側の2勝3ノーコンテスト。
R木村は負傷で失明の危機だったのに強行出場。
覆面コンビは試合中に覆面をはがされるが勝利、
フォール負けしたシークはアメリカ側控室でエージェントの「赤毛」に責任を追及され短刀で切腹!
病院に搬送される。
両陣営の度重なる乱入でノーコンテストの連続、場内の観客が異常に興奮、
警察はセミファイナル後に試合の中止を勧告するが両陣営が続行を主張、
メインは機動隊がリングを囲む異常な状況の中、日本組が連携で勝利!
日本陣営がアメリカ側の侵攻を実力で阻止!
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