No.41
ジャケットマッチ列伝 6
77年12月8日の蔵前国技館は実際に見に行きました。
この日のメインは猪木対グレート・アントニオ、そう凄惨きわまるリンチ試合として有名な一戦。
ルスカ対アレンの試合は3分10ラウンドだったが選手のコール中にルスカがアレンを急襲、
コーナーで倒してロープを使ってのストンピング。
ルスカのアピールで急遽、時間無制限一本勝負として行われることになる。
不穏な雰囲気の中でスタートした試合は序盤ルスカのラフ戦法がアレンを圧倒。
しかし怒ったアレンは場外戦でルスカの両襟を引っ張りこんで顔面へヘッドバット!
これが凄い音がした。2階席で見ていたのだが「ゴッツーン!!!」という鈍い音がとてもよく聞こえた。
ルスカたちまち目の上あたりから出血、柔道着が白いので血が異様に目立つ。
両者リングに戻るがルスカ出血多量でかフラフラ、
そこをアレンが攻撃しようとするとルスカのセコンドのP・パターソンがコーナーに上がってアレンを挑発。
アレンがパターソンに食ってかかろうとしてルスカに背を向けたとき、大流血のルスカが復活、
すかさずアレンのバックを取ると豪快なバックドロップ一発!
倒れたアレンに後ろから抱き付いての送り襟締め、アレン失神、
ルスカの辛勝!
だが勝ち名乗りを受けるルスカは流血でかなりしんどそうだった。
この試合は自分の観戦歴の中でもいまだにエキサイティングな試合で五指に入る試合。
それはさておき猪木の「格闘技世界一決定戦」は翌78年は海外で行われる。
★1977(昭和52)年12月8日 東京・蔵前国技館 新日本プロレス「第2弾闘魂シリーズ第32戦(最終戦)」
▽柔道ジャケットマッチ(3分10R→時間無制限1本勝負に変更)
○W・ルスカ(送り襟締め、9:16)B・アレン●
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