No.442 全日本プロレス「2013 プロレスLOVE in 両国〜BASIC&DYNAMIC〜」
諏訪魔三冠王座奪回。

全日本プロレス「2013 プロレスLOVE in 両国〜BASIC&DYNAMIC〜」
2013年3月17日 東京・両国国技館
同行者=なし

【メイン・三冠戦・船木vs諏訪魔】
両国メインで好カードが実現。
ということでこの日は全日本を選択してみました。

三冠王者・船木は黄色に統一したコスチューム。
腕の取りあい、静かな立ち上がり、差し合いからブレイク後諏訪魔がチョップ、投げて船木の背中にキック。
船木反撃のキック。倒してのしかかり上からパンチ。スタンドで船木コーナーに詰めて膝蹴り。
諏訪魔よろける。5分経過。諏訪魔しきりに頭とか首筋を気にする。調子悪いのだろうか。

船木、諏訪魔のパワーボムを返して場外に落とす。エプロンダッシュの膝蹴り。
リングに戻って船木ネックシザースから腕十字。
ブレイク後船木膝蹴りから倒して三角絞め。10分経過。

諏訪魔、船木の左腕を攻撃。船木痛がる。
場外でアームブリーカー。さらに腕を固定して鉄柱にぶつける攻撃。
中に戻って諏訪魔ブレンバスターからキーロック。15分経過。

諏訪魔バックドロップ、カウント2。さらに珍しいダブルアームスープレックス、これも2。
諏訪魔アンクルロック、船木下から帰して同じ技で対抗。
さらに腕十字から三角絞め、ロープブレイク。
船木バックドロップ、カウント2。
立って諏訪魔フロントスープレックス、カウント2。20分経過。

諏訪魔ジャーマン狙いでバック取るも船木ヒジ打ちで脱出、
ロープに走った船木を諏訪魔捕えてフロントスープレックス。
諏訪魔場外の船木へダイビング。
戻って諏訪魔ラリアート、カウント2。
諏訪魔アパランシュホールド、カウント2。
諏訪魔のパワーボムを船木ウラカン・ラナ状態で切り返して三角絞め。
諏訪魔怪力駆使してこれを持ち上げてアパランシュホールド。さらに串刺しドロップキック。
諏訪魔ダブルチョップからジャーマン。カウント2。25分経過。



諏訪魔バックドロップを狙うが船木ほどいてキック、ソバット。
掌底からハイキック、ダウンした諏訪魔にハイブリッド・バスターを狙うが諏訪魔脱出。
船木膝蹴り、掌底。諏訪魔ヘッドバット。船木浴びせ蹴り。諏訪魔ラリアートで両者ダウン。
船木スリーパー、諏訪魔抜けてバックドロップ、さらに投げっ放しのラストライド。カウント2。



30分経過、船木キックから掌底でラッシュ、諏訪魔船木の動きを見てバックを取りバックドロップ。
そのままホールドしてカウント3。諏訪魔が王座奪回。

・・・でも何だかいまいちだった。
諏訪魔は背中にテーピングしてるし、船木が頭部を攻撃すると
さかんに頭を振ったり首筋に手をやったりしてつらい感じを見せていた。動きも悪く見えた。
このカードは初対戦の後楽園(CC公式戦、30分時間切れ引き分け)、横浜の三冠戦(諏訪魔勝利)を見たのだが
あの時の緊張感が試合に出てなかった。新鮮な動きもなく、すでにカードがマンネリしてしまったか?
そういうことで期待していた割にはぐっと来るものがなく残念。
それから諏訪魔左腕のチームの腕章してましたけど
色がグリーンで統一性がなく蛍光色なので妙に浮いてる感じがします。

【第6試合・武藤、フライvs高山、河野】
「プライド21」での有名な殴り合いの再現をアピールした宣伝でしたが
高山は素手、フライはバンテージのみ着用しての入場。
あー、これじゃ迫力出ないな・・・と思いました。やっぱりオープンフインガーグローブ着けないと。
フライは一応昔の入場曲での入場。
ア―グリー、ア―グリー、ドンドン!ドンドン!(ピー)ドドンゴドドンゴドドンゴドドンゴ・・・

試合前、早くもフライと高山が視殺戦。



試合は武藤と河野。グランドの攻防から河野三角絞め。
フライと高山に代わると両者早くも間合いを詰めて宣伝通りの頭掴んでのパンチ合戦。
でもまあ、素手なんでそれほどの迫力は出ず。



武藤が高山にドロップキック、5分経過。
フライパンチからフロントスープレックス。
武藤と河野になって武藤が低空ドロップキック2発からドラゴンスクリュー→足4の字固めの黄金連携。
高山カットに出てフライを場外に落として合体ブレンバスター。
高山はフライを追って場外へ。
リング内の武藤と河野は武藤がシャイニングを狙ったのを河野が両腕でブロック。
さらに戻った高山がバックドロップ。
河野がカウンターのニーアタック?を狙おうとロープワークをしたところ
武藤がフランケンシュタイナーで投げて押さえ込み決着。
高山とフライはこの後も場外で殴りあってましたとさ。



【試合終了後】
メイン終了後はいつものようにCCの予告やるのかな・・・などと思ってみてましたが
勝者・諏訪魔にかみついたのはこの日ヘビー級転向初戦で真田を下したKAI。
まあ膨張色の赤をコスチュームにしたのは正しいと思いますが
腿を隠したのは減点。若い頃は太い腿を見せないと。

でその後リング下にKENSOや浜が集まってきたんだけど諏訪魔が指名したのは・・・
「バーニング、出てこい!」
んでこの日新・世界タッグ王者となった秋山と塩崎が出てくる。
諏訪魔は「塩崎、お前俺と試合したくて全日本に来たんだろ?
スカした顔して調子こいてんじゃねえよ!」と塩崎を挑発。
んで乱闘。諏訪魔のセコンドだったドーリングも上着抜いで出てくる。

諏訪魔しゃべったあと「今日は帰れ!」とバーニング勢にマイクを渡さない(笑)。

この辺りで帰ったんですが、この後白石新オーナーがリングに登場して会場騒然となったそうですね。
東スポの記事を見ると「暴動寸前」みたいな書き方でしたが
そういう刺激の強いパートは最後に持ってきちゃいけないと思います。
せいぜいセミ前に置いてその後沈静化できるパートを持って来る。
「'88第1回格闘技の祭典」両国で藤原vsチャンガニーがドローになって客が騒ぎだしたんですが
そのあと空手の決勝戦(柳澤vs佐竹)、梶原一騎追悼セレモニーを経てジャイアント馬場の登場とあって客は満足して帰った。

また猪木vs元極真空手ウィリーの試合でもその試合が不透明な引き分けになった後
藤原敏男のキックボクシングを経て小鉄・勘太郎のヤマハ対メヒコのおかまコンビの大乱闘プロレスで幕になったはず。

そういう過去の事例を教訓とするべきですね・・・。

【その他】
まあ諏訪魔政権になったので船木は少し大人しくしてるのでしょうか。
今後は諏訪魔軍(あるいはその他全日)対バーニングという構図になりそうですが・・・
元ノア勢をプッシュするのなら、おいらはあんまり期待しませんね。
まあ会社としてはそうすることでノアに来ていた客も引っ張れるはずだからそれは当然でしょうが。

それから5月で引退する元ノアの小橋健太が第2試合後リングに上がって挨拶をしていました。
メインでは馳PWF会長から第4代会長就任を頼まれていましたが・・・
まあもう辞めたはずだからいいですけど、それは反ノアですよね。

それからこの日は蝶野も出場して元新日本も多いこと・・・。
元新日本=武藤、蝶野、船木、西村、KENSO、稔、金本
元ノア=秋山、塩崎、金丸、鈴木、青木、高山、大森
ノアに行かなかった全日本=渕
ノア分裂後全日本入団=諏訪魔、河野、浜、KAI、征矢、真田、大和、中之上(SUSHIも?)
元みちのく=ハヤシ(厳密にはユニバーサルか?)
パンクラス=佐藤(船木も元パンクラス)
元闘龍門=近藤

分類してみるとこんな感じですか。
何か高齢選手の受け皿みたいになってしまったような気もします。
若い選手で魅力ある選手の台頭に期待します(現時点ではそれは誰なのかはわかりませんが)。

それから次の日の会見で征矢の負傷による長期欠場が発表されました。
この日征矢が一番熱い試合をした感じがします。
試合後タイトルを取った秋山が征矢に近づいて
意味深げにゲンコツでちょこんと胸にタッチしたのが印象深い。

ブログの写真はこちら


(2013.0320)

全日本プロレス「2013 プロレスLOVE in 両国〜BASIC&DYNAMIC〜」
2013年3月17日 東京・両国国技館
観衆9000人(満員=主催者発表)

1.30分1本勝負
○SUSHI、アンディ・ウー(片エビ固め、9:02)佐藤光留、大和ヒロシ●
*フイッシャーマンズ・バスター。

2.30分1本勝負
○渕正信、西村修(スモール・パッケージ・ホールド、7:35)KENSO、リード・フレアー●

3.アジアタッグ選手権試合60分1本勝負
○田中稔、金本浩二(ミノルスペシャル、17:50)青木篤志、鈴木鼓太郎●
*田中組が王座防衛。

4.世界ジュニア・ヘビー級選手権試合60分1本勝負
○金丸義信(片エビ固め、14:10)カズ・ハヤシ●
*金丸が王座防衛。

5.30分1本勝負
○ジョー・ドーリング、蝶野正洋、近藤修司(エビ固め、7:11) 曙、浜亮太、中之上靖文●
*レボリューション・ボム。

6.60分1本勝負
○武藤敬司、ドン・フライ(フランケンシュタイナー、9:57)高山善廣、河野真幸●

7.スペシャルシングルマッチ60分1本勝負
○KAI(エビ固め、11:33)真田聖也●

8.世界タッグ選手権試合60分1本勝負
○潮崎豪、秋山準(片エビ固め、24:53)大森隆男、征矢学●
*秋山組が王座奪取。

9.三冠ヘビー級選手権試合60分1本勝負
○諏訪魔(バックドロップホールド、30:15)船木誠勝●
*諏訪魔が王座奪還。

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