No.316
新日本プロレス ブレイジング・チェリーブロッサム・ビガロ’87(最終戦)



新日本プロレス「ブレイジング・チェリーブロッサム・ビガロ’87」(最終戦)
1987(昭和62)年4月27日 東京・両国国技館
同行者=千里眼(他にいたかも知れない)

怪物ビガロ2度目の来日による、史上初のレスラーのリングネームが付けられたシリーズ。
しかしチケットには「ビガロ」の名前が入っていないところを見ると急遽決まったネーミングだったのかもしれない。
シリーズは3月26日大阪で暴動が起きるほどの騒ぎになった「闘魂LIVE Pt.2」でのマサ斉藤との因縁の話題が注目を浴び、
最終戦でもメインは猪木と斉藤の決着戦となりせっかくのビガロはセミファイナルに追いやられた。

第6試合のマードック‐藤原は好試合。グラウンドの脇固めの攻防だけで魅せる。
客席からは両選手が見事な体さばきを見せるたびに何度も溜息のような声が洩れる。
しかし最後はもつれ合って場外での攻防になり、
藤原がマードックにヘッドバットを仕掛けるとマードックが勢い余ってフェンスの外に出てしまい、
当時のルールにより藤原の反則負け。
しかし二人のこの日の試合は時間が許すかぎり見続けたかった、そんな気持ちにさせる名勝負だった。

藤波‐ビガロ戦は怪物退治に奮起した藤波がブレンバスター、バックドロップの猛攻。
場外でマネジャーのラリー・シャープとぶつかったビガロを置き去りにしてリングアウト勝ち。

メインの猪木対マサ斉藤の「ノーロープ手錠マッチ」はこちらに詳しい。
この猪木対斉藤戦は何故か大声を発しながら見ていた記憶がある、常軌を逸した異様な迫力を感じていたのだと思う。
そして猪木と斉藤はこの年の10月、戦場を巌流島に選び前代未聞の観客なしの試合、2時間を越える未曾有の死闘を繰り広げることとなる。
(2007.0711)

追記:第7試合は今見ると「反選手会同盟対UWF」の夢のカード(笑)。



新日本プロレス「ブレイジング・チェリーブロッサム・ビガロ’87」(最終戦)
1987(昭和62)年4月27日 東京・両国国技館
観客9880人(満員)=主催者発表

1.15分1本勝負
△松田納、野上彰(時間切れ引き分け)安生洋二、中野龍雄△

2.20分1本勝負
○蝶野正洋、ドン荒川(グラウンド・コブラツイスト、15:07)力抜山、金秀洪●

3.20分1本勝負
○山崎一夫(原爆固め、11:30)橋本真也●

4.20分1本勝負
○マット・ボーン(エビ固め、8:28)星野勘太郎●

5. 30分1本勝負
○B.アレン、R.キャンディ(片エビ固め、11:47)坂口征二、D.ピーターソン●

6.30分1本勝負
○D.マードック(反則、20:16)藤原喜明●
*フェンスアウト。

7.45分1本勝負
○木村健吾、越中詩郎(エビ固め、7:33)前田日明、木戸修●

8.60分1本勝負
○藤波辰巳(リングアウト、12:52)C.B.ビガロ●

9.60分1本勝負
○A.猪木(TKO、26:02)M.斉藤●



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