No.180 WWE スマックダウン
アンダーテイカー驚異の関節技勝利
WWE SMACKDOWN!「ROAD TO WRESTLEMANIA 21JAPAN TOUR」
2005(平成17)年2月5日 さいたまスーパーアリーナ
同行者=なし
WWE ライヴ・イン・ジャパン2005 ロウ&スマックダウン(2枚組) [DVD]
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さいたまアリーナ400レベルの席だったのだが行ってみたら報道の撮影者の席になっていたので尋ねたら
「申し訳ありませんがこちらの席に変更させてください・・・」
で下に下りてみたら何とアリーナ最後列真ん中当たりというすごくいい席になってしまった。
K‐1ロマネックスに続いてさいたまSAでまたしても
「わらしべ長者の山下り」
。
オープニングマッチは延髄斬り、ドラゴンスープレックス、シャイニング・ウイザードなど日本の技が多数。
第3試合終了後にシェーン・マクマーンが開会宣言して、画面に過去の名場面などが映って(アンドレとかホーガンの姿も見えた)本公演の開始。
エディ対ケンゾーさん、並ぶと日本人のケンゾーの方がでかい。
そりゃ、エディはもともとジュニアで活躍していたからだが。
エディのバーティカル・スープレックス3連発からコーナー最上段の攻防になって
最後はエディのフライング・ボディプレス。
タッグマッチは途中で
「ゴーン・・・・・」
突如鐘の音が。
一旦暗転して明るくなると、リング上にはアンダーテイカーの姿が!
テイカーはビッグ・ブーツ、チョーク・スラムで選手を無差別攻撃。
花道に逃げたルーサーを威嚇。
JBL陣営へプレッシャー。
ディーバのジョイ・ジオバーニによるTシャツプレゼント。
バズーカ砲みたいな肩担ぎ式の発射銃からTシャツを客席に打ち込む。
Tシャツはそのつど発射口から押し込まなければならない。
バックステージ?事務所みたいなところで
JBLと女性秘書エイミーが密談。
JBLは銃を出し「ビッグ・ショーにこれで麻酔薬を打ち込んでやるんだ」
みたいな事を言ってる(英語なのであまりよくわからない)。
後ろの壁には力士のタペストリー。
「へーえ、そうなんですかー」ってな感じで秘書が銃を構えてみると、
後ろのドアがあいちゃって(オーランド・ジョンソンが入ってきた)
ぶつかったその拍子にエイミーが引き金を引いちゃって、弾がJBLに命中!
「大丈夫ですか大丈夫ですか」「いや大丈夫」なんて騒ぎに。
しかしJBLの様子がだんだんおかしくなっていく。
フナキがスイング式飛びつきDDTで、チャボ・ゲレロ(もちろんWWEだから息子の方)を降した後
再びJBLが大画面に登場。
なんだか様子がおかしい。
酔っ払っているような雰囲気。やはり麻酔薬が効いてきたのか。
バックステージにあった風船のティラノザウルスとご対面。
なぜかこのダイナソー(人間の等身大ぐらいの大きさ)に絡んでゆくJBL。
ジョン・シナは得意技FUで勝つが、テレビで放送しているものより叩き付け方が強かったように感じた。
トリプルHが顔の右だけ青くペイントして白馬に乗ったサムライみたいな格好で登場するプロモーション・ビデオ。
ロバ引いてるおじさん、よく見たらリック・フレアー。
さて!青い和風の着物を着てトーリーが登場。
続いて、ケンゾー・スズキのプロモをバックに登場したのはヒロコ。
キモノを着たまま対峙するトーリーとヒロコ、キモノマッチの始まりだ!
トーリーがヒロコに握手を求める、並ぶと大分トーリーの方が背が高い。
ヒロコ、握手に応じると見せかけて、白い粉で目潰し。
しかしトーリー、スライディングキックで反撃、場外戦。
トーリー、ヒロコを飛行機投げで回転させてから叩き付け、着物を脱がして勝利。
特にルールは説明されなかったけど、脱がした時点で試合終了したらしい。
ヒロコは脱がされると黒のブラジャーにガーター、ピンクのストッキングと和服の下とは思えない姿。
「きゃー、恥ずかしいー」とばかりに悲鳴を上げて走って退場。
で、勝ったトーリー・・・着物のままで退場か?と思いきや、リング上で笑顔で脱いでくれました。
布の面積が超少ないビキニ、まるで小さい布を貼り付けただけみたいな姿を披露!
勝っても、脱ぐ!これぞプロ!か?
結局やってるのはストリップまがいですがね。
トーリーが花道を退場するのとすれ違いに、風船ダイナソーを抱えたJBLがカウボーイハットにスーツで登場。
リングインしたJBL、かなりふらふら。
風船ダイナソーをコーナーに立てかけようとするが、重心がおぼつかなくてすぐ倒れてしまい何回も繰り返す。
倒れたダイナソーを帽子でぶん殴るJBL。
「お前は俺を恐れているのか?」みたいなことをダイナソーに語りかける。
これは試合なのか?
服を脱ぎ始めるJBL。
はずしたベルトでダイナソーをぶん殴るJBL。
ズボンも脱ぐ。ズボンの下は試合用のタイツをはいているのかと思ったら、赤の模様が入ったトランクス(下着)。
ビッグショー登場。
JBLふらふらと見せかけていきなりクローズライン・フロム・ヘル。
手下を呼び込んで4対1で攻撃。
しかしビッグショー、チョークスラムで相手側をどんどん片付けてゆく。
JBL側がいなくなったところでビッグショー、マイクを持って観客席にいた曙に呼びかける。
曙がリングに上がった!
ビッグショーと曙がリング上で睨み合い、ビッグショーの方が少し背が高い。
そして程なく両者は握手。
二人で万歳のポーズ。
「タッタカタッタタタタタ・・・」のテーマ曲でカート・アングルが入場。
客席は「YOU SACK!」「YOU SACK!」の大合唱。
リングインしてから腕を水平に伸ばしてコマのようにくるくる回るアングル。
相手はミステリオ。軽量だがスピードと変化の豊富な業師。
カート、左のリストロックから押し倒してリバース・ネルソン。寝技で攻める。
リストの取り合いからミステリオがロープワーク、リープ・フロッグから攻めるがカートがキッチンシンク。
ミステリオの619をカートかわす。
カート、ヘッドロックでミステリオを攻める。
ロープワークからカート、タックル、回転エビ固め。
ミステリオ低空ドロップキック。
ここまで見ていて、フジテレビの深夜の放送の、北米での試合よりも技の攻防がきちんと展開しているように感じた。
ミステリオ、コーナーの上に登って、釘付けのアングルにパンチ10連発。
しかしカート、これを脱出するとミステリオを捕まえてベリー・トゥ・ベリー2連発。
グランドに持ち込んで胴締めフェースロック。
ミステリオ、エルボーで脱出すると、ロープワークでカートを場外に落とし、スイシーダ。
しかしカート、リングに戻ってから投げっ放しジャーマン、シュミット式背骨折りから片エビに固めるがこれはカウント2。
カート、ミステリオの背面に攻撃を集中。角度の高いバックドロップ。膝をミステリオの背骨に当ててのキャメル・クラッチ。
ミステリオ、コーナーから立っているアングルにムーンソルトを狙うがキャッチされてコーナーに逆さ吊り。
だがカート、助走をつけてのタックルはミステリオが腹筋の力で上体を持ち上げたために鉄柱に自爆。
ミステリオ、走りこんでのヘッドシザース・ホイップでカートを場外に。
リングに戻ってミステリオ、スイングDDT、カウント2。
ミステリオ再び619を打つがカートが足をキャッチしてアンクル・ロック。
しかしミステリオ、3度目の619は命中。
アングル・スラムの体勢をミステリオ脱出してフランケンシュタイナー、しかしカウント2。
ミステリオすごい高さのフライング・ボディアタック。
しかしカートが再度のアングル・スラムを決めて、肩掛けをはずした!
再びアンクル・ロックで締め上げる。
ミステリオ回転して逃れようとするもタップ。アングルが勝利を収めた。
なかなか両者が持ち味を出して内容の濃い試合になった。
フジテレビの番組ではなかなか見れない熱戦だ。やはり日本仕様の、試合内容重視の指示があったか。
アングルの試合がメインかと思っていたら、「詩人」ハイデンライクが登場。
赤で統一したコスチューム、手にはオープンフィンガーグローブ着用。
さて、残っているのは誰かな・・・と考えていると、
「ゴーン・・・・・」
何とメインでアンダーテイカーの再登場!
場内熱狂の渦。
白煙が漂う花道から、冥界の魔人が歩を進めてくる。
総立ちで見つめる観客。
テイカーがリングに入ると、ハイデンライクは恐怖からか一旦エスケープ。
テイカー上着、帽子をはずして白目剥き。
盛り上がる場内。
試合はテイカーが投げようとするとハイデンこらえる、するとテイカー、カニバサミのように足を絡めてテイクダウンさせる。
テイカー、グランドでハイデンの左腕攻め、腕ひしぎ逆十字も見せる。
テイカーのロープ渡り、ハイデンが阻止。
テイカー、パンチの連打からもう一度ロープ渡り、これは成功。
場外戦で今度はハイデンがテイカーの左腕攻め。
テイカー、エプロンでダウンしているハイデンに豪快なレッグドロップ。
しかしハイデンの左腕攻めが続く、テイカー苦しそう。
ハイデン、コーナーでのパンチ攻撃から体重を乗せて脇固め。
フジテレビの番組では見られないような試合展開だ。
ハイデン今度はスリーパーホールド、しかしテイカーがバックドロップ。
ハイデンのショルダースルー狙いをテイカーDDTで返す、カウント2。
テイカー、ビッグブーツからレッグドロップ、カウント2。
しかしハイデン、今度はコブラクラッチのような腕の組み方で再びテイカーの左腕を攻める。
テイカー、ロープワークからボディイアタック、
グランドになってテイカーがハイデンの腕を取って決める、こ、これは裏十字固め!
逃れられないハイデンが残った手でタップ、何とアンダーテイカーが関節技でのギブアップ勝ちだ。
執拗なハイデンライクの攻撃で腕を痛めたアンダーテイカーが報復の攻撃を決めたのか。
または日本向けとしての試合内容重視のフィニッシュだったのか。
試合終了後、再びテイカーを襲撃したハイデンだったが、テイカーが逆襲のチョークスラムからツームストーンパイルドライバー。
ハイデンを完全KO。
リング上のテイカー、客席に向けて膝まづき、腕をかざすポーズ、するとステージから花火が。
ゆっくりと花道を退場してゆくアンダーテイカーの威容。
退場のゲート前で、少し振り返る。
場内が沸く。
そして最後に、後ろを向いたまま右手を高々と上げたテイカーに大歓声。
ダークヒーローのイメージを崩すことなく、観客に媚びずに観客とコミュニケーションを取った。さすがの大物。
思ったより楽しめた。
しかしフジテレビで夜中やってる、北米での試合に比べるとちゃんと試合していて、
日本仕様の興行だったのではないか、と思ってしまう。
それぐらい今夜はちゃんとしたプロレスに見えた。
(2005.0205)
WWE SMACKDOWN!「ROAD TO WRESTLEMANIA 21JAPAN TOUR」
2005(平成17)年2月5日 さいたまスーパーアリーナ
観衆1万8757人(超満員札止め=主催者発表)
1.時間無制限1本勝負
○ポール・ロンドン(片エビ固め、13:32)AKIO●
2.時間無制限1本勝負
○ハード・コア・ホーリー(片エビ固め、4:15)レネ・デュプリー●
3.時間無制限1本勝負
○チャーリー・ハース(片エビ固め、5:01)スパイク・ダッドリー●
4.時間無制限1本勝負
○エディ・ゲレロ(片エビ固め、4:17)ケンゾー・スズキ●
5.世界タッグ選手権時間無制限1本勝負
ダグ&ダニー・バシャム(ノーコンテスト、9:34)ルーサー・レインズ&ジンドラック
*アンダーテイカー乱入。
6.世界クルーザー級選手権時間無制限1本勝負
○ショー・フナキ(片エビ固め、7:55)チャボ・ゲレロ●
*フナキが王座防衛。
7.WWEヘビー級挑戦者決定トーナメント1回戦時間無制限1本勝負
○ジョン・シナ(片エビ固め、5:01)オーランド・ジョーダン●
8.キモノ・ストリップ・マッチ時間無制限1本勝負
○トーリー・ウイルソン(脱がし勝ち、1:43)ゲイシャガール・ヒロコ●
9.WWEヘビー級挑戦者決定トーナメント1回戦時間無制限1本勝負
○カート・アングル(アンクル・ロック、17:13)レイ・ミステリオJR●
10.時間無制限1本勝負
○ジ・アンダーテイカー(裏十字固め、17:04)ハイデンライク●
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