No.215 WWE スーパーショウ

WWE 「SUPERSHOW 」
2005(平成17)年7月2日 さいたまスーパーアリーナ
同行者=千里眼

会場に着くと館内に謎の行列が・・・。
(こ、これはもしかしたら)と思いながら席に向かうと、席がありませんでした(笑)。
で、係員がいうには「都合によりこの席はなくなりましたので別の席に替えさせていただきます、引換所に行ってください」
指定された場所に行ってみると、さっきの行列が・・・。
ということでさいたまSA3度目(WWEでは2回目)の「わらしべ長者の山下り」
もっとも今回は高低差は少なく、真ん中の席にスライドしたって感じだが(それでも充分いい席に化けた)。
関西地区の公演が中止になったり(前売りが伸びなかった?)、
前日7月1日の公演が平日開催とはいえ入場者数1万人を割ったりと
世界一目の肥えた日本のファンに毎回来てもらうのはたとえ世界最大の団体でも容易ではないと言うことか。

さて、始まると試合順に若干の変化が。
第一試合、いきなりカリートが入場、と、ということははやくも曙登場?
やはり、ビッグショーの入場曲に乗って両巨人が入場、曙は裸足で黒とオレンジの上着とスパッツ、背には「64」の数字が。
「ああ、第64代横綱だから」納得。

 

大巨人コンビは早くも相手側を圧倒。

 

試合はラフなかき回しに走った相手側をビッグショーが受けて曙につなぐ。
タッチした曙はツッパリからのすくい投げ、コーナーでのヒップドロップ、最後はリング中央での再度のヒップドロップからのバンザイ・フォールで勝利。

 

プロレス初心者の曙は相手の技を受けられなくて攻撃しか出来ないから、ビッグショーが受けて曙がつないで、ボロが出ないうちに秒殺、っていう流れは正しいだろう。

第4試合、ハッサンらアラブ系コンビが登場、リングインしてマイクでわめきたてる。
そこへTAJIRI入場、毒霧で蹴散らす、相手の白い上着を奪ってそれを着て、マイク持って「フギャフギャフギャフギャ!(わざと何言ってるんだかわからないように騒ぐ)」うるさい相手の物まねだぁ。

 

タランチェラを披露したTAJIRIがキックからスモールパッケージ風の技でピンフォール。
しかし終了後二人掛かりの攻撃を受け、レフェリーの肩を借りて退場。

さて!この後はディーバコーナー!
トーリー、ステイシーら三人がリングに登場して2月にもやったエアバズーカによるTシャツプレゼント。噂のステイシー、手足長いっス。

  

とっころがバズーカがうまく発射されないでTシャツがぽろっと落っこちる。ステイシー大笑い。



この後は超豪華6人タッグマッチ。
まずRAWのエッジがリタを帯同して登場。
続いてSD「ラティーノ・ヒート」エディ・ゲレロ入場。

そして「タッタカタッタッタッタッタッタッタ・・・」先頃SD→RAWへの移籍が決定した「悪の金メダリスト」カート・アングルが「YOU SACK!」「YOU SACK!」の大合唱に迎えられて(?)入場。
リングインするとさっそくくるくる回る人間ゴマのパフォーマンス。

 

そして敵同士だったエディとアングルが握手。
さて反対側のコーナーはまずレイ・ミステリオ(SD)、ケイン(RAW)と入場した後場内に鐘の音が。
SDの大御所アンダーテイカーの荘厳な入場。場内大歓声。



テイカーがリングインすると相手側3人が全員おっかながってリング下に逃げる。レフェリーも逃げる(笑)。
テイカーはゆっくり上着を脱いで帽子をはずすパフォーマンスで臨戦態勢へ。

 

さてテイカー組はミステリオだけだいぶ小さい。
ところが先発はミステリオ、相手はアングル。しかしミステリオが因縁のエディを挑発、ほとんど攻防がないままミステリオ-エディへ。
しかしエディはちょっと入っただけですぐエッジにタッチ。するとミステリオはケインへ。エッジはアングルにタッチ。
アングルとケインでロックアップで組んで、ようやく攻防が始まる。
中盤テイカーが登場、エッジにビッグブート、そして手を取ってロープに昇る、ロープ歩きが出るか、と思ったらエディに阻止される。
ケインがコーナーにエッジを固定してパンチ10連発。エッジ、サミングで逃げる。
ミステリオが捕まって3人に交互にキャメルクラッチを掛けられる、調子に乗ってリタまでキャメルクラッチ。
ミステリオ脱出してテイカーにタッチ。テイカー、ボディスラムで3人を投げまくる。
しかし、エッジの持ち出した凶器、アタッシュケースを後生大事に隠し持っていたエディがテイカーに一撃。
そしてアングルがテイカーにアングルスラムからアングルロック。しかしケインがコーナー最上段攻撃で救出。
アングル、エディ、エッジ3人がロープに顔を並べたところにミステリオの619が決まる。
テイカーが左でアングルに、ケインが右でエッジに喉輪落とし、その真ん中でミステリオがエディにフライング・ボディプレス、見事なシンメトリーで3人同時にフォール。
終了後ミステリオがテイカーとケインの両怪奇派にちょっと触る程度の握手。

休憩後、ハンディキャップ戦によるWWEタイトル戦。

 

途中レフェリーがダウンしジョーダンが意識のない(?)レフェリーの手をとってむりやり3カウントを入れようとするもシナがJBLとジョーダンの同士討ちを誘って勝利。
試合後シナがレフェリーの誕生日を祝うスピーチ。その後「コーヒーギュウニュウ、ダイスキー」、好物のコーヒー牛乳一気飲み。場内は「コーヒー牛乳」コール(笑)。

  
↑ベルトそっちのけでコーヒー牛乳飲みまくりのシナ。

さて、シナのパフォーマンスが続いている間、長々とマットに寝そべっていたJBLがここで息を吹き返した。

 

レフェリー、リングサイドのスタッフに「本当に3カウント入ったのか?」とばかりに因縁をつける。
JBLのしつこい抗議に、白いシャツを着たスタッフが業を煮やしリングに入った。
その男は・・・往年のレスラー、「南海の黒豹」リッキー・スティムボート!

 

「3カウント確かに入った」と大きなゼスチャーで3回手を叩くリッキー。
怒って向かってきたJBLにリッキーが空手チョップで反撃!
現役のJBLを白い頭のリッキーが撃退!今夜のボーナス・トラックか?
しかしJBLは2月の風船恐竜とのからみといいこういうのうまい。

タイトルマッチの後でY2Jジェリコ対HBKマイケルズの試合が行われた。
ロックアップから腕の取り合い。
4の字固めの攻防。

 

ジェリコがボーアンドアロー。ショーンのムーンソルトアタック。

 

マラソンマッチになったが(しかしWWEは「○○分経過」というコールがないもんでよくわからない)ジェリコが「スイート・チン・ミュージック」をすかして遂に「ウオール・オブ・ジェリコ」を決める。



しかしこれをはずしたショーンが顔面キックで「スイート・チン・ミュージック」を完成させてフォール勝ち。



「ツァラツトラはかく語りき」の曲に乗ってリック・フレアーがスーツ姿で入場。
スピーチをしたところでメインエベント、世界ヘビー級選手権。
挑戦者トリプルH入場、花道でフレアーと抱擁。
王者バティスタも入場、ストリートマッチが始まる。


集音マイク、コードなど次々に凶器を駆使して攻めるトリプルH。
入場用の鉄製の階段をリングに持ち込む。
しかし逆にバティスタに奪われて攻撃され流血。
トリプルH、折りたたみ椅子を持ち込んでその上でぺティグリーを試みるがこれもバティスタにかわされて自分が椅子の上にスパインバスターを食ってフォール負け、王者バティスタの防衛。
試合後意外な光景が。

 

睨み合っていた両者だが次第に歩み寄る。

そして両者が握手。トリプルHがバティスタの手を挙げる。SDへの移籍が決まったバティスタへの激励の意か。

 

バティスタも神に頭を垂れるようなしぐさでトリプルHをリスペクト。


↑再び王座をアピールするバティスタ。

豪華なメンバーでなかなか面白かったが試合時間がちと長かった、多分第7試合。
それからWWEの首脳が曙が観客動員に貢献するものだと考えていたらそれは間違いではないかと思う。
喜んでいるのは「お茶の間」にニュースを提供できるマスコミだけではないか。

(2005.0703)

WWE 「SUPERSHOW」
2005(平成17)年7月2日 さいたまスーパーアリーナ
観衆1万2500人=主催者発表

1.時間無制限1本勝負
○曙、ビッグショー(体固め、8:40)カリート・カリビアン・クール、マット・モーガン●
*曙のヒップドロップからのバンザイ・フォール。

2.WWEクルーザー級選手権トリプルスレッドマッチ時間無制限1本勝負
○ショー・フナキ(片エビ固め、7:18)チャボ・ゲレロ●
○ポール・ロンドン(オクラホマロール、11:16)ショー・フナキ●
*ロンドンが王座防衛。

 
↑ポール・ロンドンの華麗な入場シーン。

3.時間無制限1本勝負
○クリス・ベノワ(クリップラー・クロスフェース、12:38)シェルトン・ベンジャミン●

 

4.時間無制限1本勝負
○TAJIRI(インサイド・クレイドル、4:48)ムハマッド・ハッサン●

5.時間無制限1本勝負
○レイ・ミステリオ、ジ・アンダーテイカー、ケイン(3人同時フォール、23:34)カート・アングル、エッジ、エディ・ゲレロ●
*ミステリオがエディを、アンダーテイカーがアングルを、ケインがエッジをそれぞれ同時フォール。

6.WWEヘビー級選手権ハンディキャップマッチ時間無制限1本勝負
○ジョン・シナ(片エビ固め、13:26)オーランド・ジョーダン、ジョン・ブラッドショー・レイフィールド●
*シナが王座防衛、FU。

7.時間無制限1本勝負
○ショーン・マイケルズ(片エビ固め、33:30)クリス・ジェリコ●
*スイート・チン・ミュージック。

8.世界ヘビー級選手権ストリートマッチ時間無制限1本勝負
○バティスタ(片エビ固め、17:31)トリプルH●
*バティスタが王座防衛、椅子の上へのスパイン・バスター。

関連記事:「曙のWWEマット登場により現実化しようとしているプロレス小説」はこちら
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