No.291
金網デスマッチのルール
↑昭和51年国際での木村対G.ジョー戦(後楽園H)
別冊ゴング昭和52年1月号より
金網デスマッチ。
自分も生で見たのは有明の大仁田対スピンクスだけだね、後はテレビ(註1)。
金網といってもいろいろルールがありまして。
1・エスケープルール
海外や全女。よじ登ったりドアこじ開けて脱出したほうが勝ち。
相手を完全にKOしなくてもいいみたい。
昔WWFでのバックランド対グラハムをテレビで見たけど(ワールドプロレスリングで)、
タックルの衝撃で開いちゃったドアから脱出しようとするボブの足をつかんで粘るグラハム、
それを蹴っ飛ばして脱出するボブ。
デスマッチというよりは底抜け脱線ゲームみたいな感じでした。
まあ本当は相手をKOして出るというのが骨子なんだろうけど。
MSGだったかで行われたサンマルチノ対シークの金網戦の写真を月刊ゴングで見たこともあるけど
じじいのシークが金網登れるはずもなく、
ってことは最初っからシークの勝ちはなかったんじゃないかと思われる(笑)。
全女のテレビ(ダイジェスト)で金網タッグ見た覚えもあるね。
全女も金網よじ登ってエスケープするんだけど、場外の床に着地した時点で試合終了というルール。
2・43秒ルール
かつての国際プロレス。まず相手をフォールする、3カウントが入る。
次にタイムキーパーが30秒数える。場内に「10秒・・・20秒・・・」とアナウンスされる。
で30秒後にレフェリーが10カウント。
それで立ち上がれなかったら負け。合計43秒、完全KOルール。
最初はいいけど、後半間延びする傾向がある。
後楽園でのR・木村対ジプシー・ジョーが面白かった。
ジョーがロープ最上段より上の金網最上段からニードロップの構え、
しかし木村側のセコンドが金網を揺らしたためジョー落下、自爆。
そのあと木村が人間風車、脳天砕きの連発で43カウント、KO勝ちをもぎ取った!
その他国際では木村対ジ・アンダーテイカー(IWA世界選手権戦、現在のWWEの人とは別)、
木村対B・グラハムのIWA選手権戦、
タッグでは木村、草津対O・ベーカー、A・スミルノフ(ノンタイトル、草津が負け)、
井上、原対P・エラーリング、T・ラザンのIWAタッグ選手権戦を見ました。
3・謎の3カウントルール
解せなかったのがやはり国際プロレスで行われた木村対S・ホワイトのIWA選手権戦。
最初のピン・フォールで3カウントがはいって(それも返したか返さないか微妙なカウ
ント)、
それで試合が決まってしまった!(木村の防衛)
何で?43秒ルールは?ってテレビ見ていて思ったんだけど、最初からルールについての説明は何もなかったように記憶している。
レフェリーおよびタイムキーパーが43秒ルール忘れちゃったんだか、いつのまにか廃止されたか、
それともホワイト側に不穏な動きがあって試合を早く終わらせる為に国際側が謀略を仕組んだか、今となっては謎だ。
(旧演撃カフェ 2002/07/03 2513)
註1:その後ゼロワンで小川対プレデターの金網戦を見る。
金網デスマッチに興味のある方はこちら→
「R.木村金網デスマッチ公式試合全記録」
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