Piper#8
「THE LEFT STUFF」
演劇か、アトラクションか、展開がどんどん変わる爆笑ライブ。

Piper#8 「THE LEFT STUFF」 [DVD]

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2010年4月11日、ゼロワン靖国神社大会、全日本JCBホール大会(CC決勝戦)を差し置いて
下北沢の本多劇場にて千里眼氏とともに観劇。

新宿で小田急線がトラブルでストップしてしまい、汗。
振替輸送で京王線で明大前に出て井の頭線で渋谷方面に逆戻りしてようやく下北沢へ。
んでダッシュして本多劇場へ飛び込みました。
まだ劇は始ってませんでしたが、おいらが自分の席目指して階段を上がっていったら
通路から大王様が登場してスタートしました。つまりその日はおいらが最後に入場した客(苦笑)。

大王様は通路で演技&説明を始めたが
特殊なスタートなのでいつもの「それはさておき」はお休み。
息を整えて舞台を見ると何やらボードが立ってる。
鮫「あれは何?」
千里眼「承諾書。あれに名前を書く」
鮫「舞台に上がって?」
千里眼「そう、舞台に上がって!書いたよ」
鮫「千里眼って?」
千里眼「そう!」

んで大王様もいつの間にやら舞台に上がって語りながら
「承諾書」に「責任者」とサインする(本名は書けないので、と説明)。
それから次々に出演者が舞台に登場して、やっぱりサインしていく。

ストーリーは2年間にわたる海底調査隊に参加するため選抜テストを受ける7人の男女の物語。
7日間シェルターの中で共同生活を行う。
選ばれるのはひとり、らしい。
そこでいろいろなテストが行われ、適正を判断する、らしい。

しかし「観客参加型」とうたわれているように、
展開が観客の拍手の多さ、起立等の多数決により
ストーリーがどんどん変わっていく。
なのでこの記事の内容は4月11日公演分について書いている。

登場人物はいちおう役名はある。相武紗季と誰かが男女なのに同姓同名・・・。
だがA〜Gまでのゼッケンを装着しアルファベットで呼ばれるため、
役名は最初のバタバタ以外それほど必要なさそう。
例えば「Aさん」というように呼ばれる。
ところが「えーちゃん」というあだ名の人がいてそれが別のゼッケンだったから
Aさんにゼッケンを換えてくれ、とせがんだり
「イーサン・小西」という名前の人はイーサンだけど別のゼッケンが来たから
Eさんにゼッケンを換えてくれ、とせがむ。
ちなみに相武紗季は「Bさん」。

悲惨なのは最初っから椅子が足りなくって
「椅子、お願いします」と実験者側に注文したら他の人より小さい椅子が来て、
老人扱いされちゃった人が「Gさん」(笑)。
まあA、B、C、Dと進んでいくうちにいずれ「爺さん」が登場するのはちょっと見えちゃいましたけどね。

実験者側は朝食に一人だけ別なメニューを仕掛けるが、
それはまずパンを一人だけジャムパンにするか、牛乳を一人だけコーヒー牛乳にするか。
で大王様が場内に拍手での多数決を求める。この日は「コーヒー牛乳」。
それから、では誰だけコーヒー牛乳にするか、というまた拍手による多数決。これはGさんに決まった。

3つのチームを作って討論をする。お題は「動物」。
大王様が、指名した観客から動物の名前をリクエストしてもらう。
猿、猫、亀が出揃った。
この3つの中でどれが一番優秀かをチームで討論してもらう。
これは客が出す名前が予測不能だからアドリブ、ってことなのか?
で猿のマネしてみたり亀のマネしてみたりする。

Eさんがふてくされてトイレに立てこもる。
トイレに行きたい人が出る。
何とかEさんにトイレから出てきてもらうために、日本神話の天の岩戸よろしくみんなで歌を歌う。
いや、その前にみんなで歌を作る。
歌のタイトルは「Eさんフロムヘル」。フロムヘルって?地獄?
歌詞(大体)       「いい人だからEさん、お願い出てきて、出てきてくれたら移動は全部『馬』!
(相武紗季のセリフ) 『何かヘン?』
             Eさんフロムヘル〜」

んで何事が起きてるのかとEさんトイレから出てきて、いつの間にかみんなと一緒に踊ってる。
おいらはこの後「馬にされるのは誰か?」って多数決があると思って
その時は当然相武紗季に入れようと思ってましたが、
さすがにそういうエロ的な場面はありませんでした(笑)。

でも見たかったなあ、馬になってEさんに乗られる相武紗季。尻にムチ入れられて。

それはさておき、Bさんこと相武紗季は泣きマネでGさんをセクハラの罠に誘い
(泣きマネして、慰めようと肩を叩かせたところを「触った!」と大騒ぎ)
「女豹」とか言われる(笑)。

んで今度はGさんがトイレに立てこもり、排水管をはずしてホルン代わりに吹き出す。
おかげでうるさくてみんな眠れない。

誰かを一人だけにして観察する、という展開になって、
観客に選ばれたのがEさん。
んで大王様が客席からお客さんを一人舞台に上げて中のEさんに「どうでもいいようなこと」を話しかけさせる。
ここもお客さんvs役者だからアドリブ、っていうかリアルファイト。
スキンヘッドに汗を光らせてアドリブ戦に臨むEさん。

シェルターの外の監視者(つまり大王様と観客)に何か出し物を練習して出せ、とのお題。
3つのチームに分かれて練習をする。でひとつのチームの練習を見せてもらうことになる。
3つのチームから観客の起立により決定された1チームの練習を見せてもらう。
圧倒的に相武紗季のいるAさん、Bさん、Eさんチームが選抜される。

でやるのは「ペルーマイム」。Eさんがペルー出身?でペルーなら子供だってやっている、と言う。
んで「脳みそターザン」をやる。
ターザンが降りてきて、向こうの崖まで渡ろうとするが、ぶら下がるツルがない。
なので自分の頭を開けて脳みそを引っ張り出して、それをツルがわりに向こうの崖に放る。
脳みそが出てるもんだから投げる時は足元がふらふら。
そして自分の脳みそで向こう側まで行ったら、頭の中に脳みそを収納する。
それを相武紗季がやるっと。

んで出し物を決める打ち合わせの席で、被験者たちの過去が明らかになる。
参加した時の肩書の多くは〜教授、とか博士とかだったが
殆どの人が何らかの理由(殆ど犯罪)で世間から身を隠したいと思ってる人たちだった。
ちなみに相武紗季は銀行で預金の端数を全て自分の口座に入るようにした銀行サギ。
ところが一人だけ嫁がすごいぶすだから結婚したくない、という理由。
でもぶす(人の容姿)をネタにするのはどうかなあ、ぶすと結婚したくない気持ちはわかるけど。

出し物が拍手喝采となったら一人ずつ要求するものがもらえる、ということになり、
シェルター内の7人は結束する。
そして出し物(ミュージカル仕立ての寸劇)はとりあえず成功。
ちなみにおいらは拍手したくなかった(拍手が少なかった時のヴァージョンもあるのか?)。
面白かったけど、()の展開が見たかったので。

出し物が成功して要求されたものが手に入ったメンバーは、
結束してシェルターを脱出しようと考える。
海底調査隊なんてまやかしで、結局自分たち犯罪者(一名だけ「ぶす」の嫁から逃げてる)を
体よく世間から隔離する計画?のようだと7人は察知する。
そして「要求されたもの」を組み合わせて、シェルター脱出計画を遂行する。
展開が急にスリリングになる。

ラスト近くでは指名された観客と大王様のじゃんけんで、7人の運命が決まる。
大王様が勝つと室内に火炎放射がされ全員焼き殺される。
この日は観客が勝ち、7人は脱出するヴァ―ジョン。

んで、脱出した7人は、「承諾書」に書かれた名前を見つけて
自分たちをモルモット?見世物?にした観察者にいつか復讐に来る、ってラスト(「責任者」はヘリで脱出)。
おいらはトラブルで会場入りが遅れたので「承諾書」に名前を書けませんでしたが、
千里眼さんは書いちゃったからなあ・・・。
いつか7人のうちの誰かがリヴェンジしに来る、ってことかなあ。
それがGさんじゃなくって相武紗季だったらいいなあ、などと考える。

相武紗季は・・・
映画「マタンゴ」での水野久美の名セリフ
「ふん、みんなあたしが欲しいのさ」が出た時は「おっ」と思ったが、
基本的に7人とも同じオレンジのユニホーム着用なので露出はゼロ。
そういう意味ではちょっと残念。

先に書いたように観客の多数決などにより展開が無数に変わり
おそらくまったく同じヴァージョンというのは存在しないかも。
そういう意味では「演劇」の範疇を超えた「アトラクション」的な舞台
(「ひろぐ」では「ファン・フェア・プレイ」と表現)
だったと言える。

終了後ロビーに「承諾書」が飾ってあったので撮影。
大王様のポートレートと一緒に。
またこの日はスポンサーのご厚意で、翌翌日発売のキシリトールガムミント味が退場時配布された。
大王様のポートレートも持ってる。





んで↓これが千里眼さんのサイン(笑)。




(2010.0429-0501)

Piper#8
「THE LEFT STUFF」
作・演出:後藤ひろひと
企画:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
主催:よしもとクリエイティブ・エージェンシー/フジテレビジョン

出演:役名
川下大洋(Piper):海洋生物学者・時岡教授・Gさん
後藤ひろひと(Piper):シェルターの外の「責任者」
山内圭哉(Piper):エコロジスト・三島ゆう・Fさん
竹下宏太郎(Piper):漁師・濱浦栄吉(えーちゃん)・Cさん
腹筋善之介(Piper):海上自衛官・元木・Eさん
相武紗季:海洋地質学者・三島博士・Bさん
岡田義徳:資源エネルギー工学者・山口教授・Aさん
川田広樹(ガレッジセール):ロボット工学者・イーサン小西・Dさん

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