「名無しの十字架」虎対人間の闇フィルムをめぐるお話はおいらのサイトにニアです。

名無しの十字架 (角川文庫)

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2012年「名無しの十字架」パートナーズ
原作:郷一郎
監督:久保直樹
脚本:稲本達郎、松田知子
音楽:坪野竜也、濱崎明寿

出演:配役
神尾佑:三上哲平(横浜のプロレスショップの店長)
小林聡:新崎真太郎(失踪したキックボクサー、記憶喪失)
松尾れい子:柳瀬雪江(新崎の恋人)

'12年12月1日、銀座シネパトスで見る。初日最終回の回、映画の日だったので千円で見れた。
映画の存在は新聞の広告で知りました。虎と人間が戦うフィルムを手に入れようとする男が主人公のミステリーだそうで。
何かおいらのやってるサイトと関連がありそうだな・・・などと思って興味を引きましたが、
見たらちょっと驚きました。

冒頭、主人公が依頼人に映像を渡すシーンで「トニー・ガレント」
「ブルーノ・サンマルチノ対ゴリラ(注1)」
など、おいらが自分のサイトで発表した文章とほぼ同一の情報を語るセリフがあります。
多分、原作者、監督もネット検索しておいらの記事参考にしたのではないでしょうか。
「人間対猛獣」はこちら。おいらのサイトです。
ホントに参考にしていただけたのなら光栄ですね。

虎と人間が戦うシーンは、
観戦する観客の表情など抽象的な演出で表現されていて
対峙するシーンはありますが絡みはありませんでした

虎対人間のフィルムを探している映画で、その映像が見れないというのは何だかストレスを感じます
要はそのフィルムがマクガフィンということでしょうが、
この映画の場合探し物のお宝は映像なのだから「見せる」要素は必要だったのではないか、とも思います


失踪した記憶喪失のキックボクサーの役は自ら映画化権を買って映画化を実現させた元キックボクサーの小林聡。
演技・台詞はぎこちないですがクライマックスのローキックはさすがのフォームです。
恋人役の松尾れい子は表情、スタイルとも良し。清楚な印象を受けます。
主人公の三上に情報を流す、チュッパチャップス口にしている
エヴァのマリみたいな作りの女子高生役の毒ガスギャグはこの映画の清涼剤です。

三上が入手した映像を、依頼人は中身の映像を確認しないで受け取り
莫大な報酬(現金三千万円)の包みを渡す。
どんだけ三上は信用あるんでしょうか。

ラストシーンで、その前に監禁された時に顔思いっきり殴られて
口の横傷だらけだった松尾れい子の雪江が
きれいな顔してるのが笑っちゃうぐらい不自然。
絆創膏、包帯が欲しかった。
小林聡の新崎も流血したのに同じ服で汚れてないし。
撮影の順番が逆なんでしょうね。

それから原作の文庫本も読みました。
長いストーリーを映画の尺にするために簡潔にしたりすることはよくあることです。
原作は映像入手を希望する依頼人の方にもドラマがあります。
文庫本の解説は映画監督が書いていて
「空手家対虎の興行」について数行書いている。
「ネットで検索していただけたら出てくるので(以下略)」ということだそうです。
興味がありましたらどうぞ。検索の手間を省いてみました→こちら

(12.1208)

注1:確かゴリラと聞こえましたが、おいらが入手した資料ではオランウータンでした。
意図的に変えたのかも知れません。

それからハイチの件の空手家・山元守氏は秘密裏に虎との対戦を敢行した模様。
一つ資料を持っているので他の資料を調べたらいずれ書く予定です。



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