「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」(実写版後編)巨人対巨人。


<あらすじ>クバルらにより処刑されそうになっていたエレンを謎の巨人が救出。
気付いたエレンは「白い部屋」でシキシマから巨人の由来を聞かされる。
爆弾を使って壁の奥の「政府」へのクーデターをもくろむシキシマとエレンたちは対立。

9月21日、池袋で見る。
「白い部屋」でシキシマがエレンに、過去の映像を見せながら巨人の由来を語る。
巨人はやっぱり「前時代の軍が人間から作り出した生体兵器」だったよう。
ところが、細菌だか何だかは不明だが巨人は感染することが判明。
誰が巨人になるのか疑心暗鬼になった人間は戦争を開始、
巨人も出現して人間を食い始めたために、人類の数は激減した。
大体そういう説明。

巨人はやっぱり軍が製造した生物兵器だったということですね。
「何故巨人は人間を食べるのか?」という謎は解明されなかった。
巨人は人間を、殺すというよりは捕食する、という動きをする。
「前時代文明が作り出した人間を食べる巨大生命体が
制御しきれなくなり、前文明は滅亡した」っていう過去のストーリーは平成ガメラのギャオスの存在みたいだ。

「白い部屋」は作品の世界内からは現実離れしているような清潔感を持って作られているが
シャンパンとかなぜ置いてあるのか?
「政府」の人達が隠れて、壁の中の平民たちの監視のために使っているような所なのか?
地下室にあるようでシキシマとエレンが階段上がって出てくるが
どこにあるのかわからないようにぼかした設定でもいいと思った。

シキシマが巨人に変身してエレン巨人と対決、ってもうこれはサンダ対ガイラそのものです(笑)。
兄弟じゃないか、っていうような振りもあるし。
シキシマ巨人は鎧みたいな皮膚で、「GFW」のモンスター]のような雰囲気。
ここでも戦いはスピーディーで、人間の意識があるという設定でしょうか格闘技っぽいムーブが多く
軽い感じがしました。

その後筋肉組織丸見えの超大型巨人が出現するのですが、正体は意外でした。
「政府」が巨人を使って平民たちの管理をしているということでした。

なのでハナシは前編から人間対巨人から巨人対巨人になって、結局平民対政府になります。
なので最後の戦いが結末を迎えないで局地戦が終了する程度の状況で映画は終わります。
まあ新しいアダムとイブが壁の外に出ていく、というようにも取れますが、
壁の外の世界にはまだ巨人がうじゃうじゃいるはずではないのでしょうか?

ただ前編からそうですが、「外壁を修復する作戦」の遂行のために
エレンたちがとらわれ過ぎているような流れで(この辺もハナシが局地戦の域を出ていない理由)、
シキシマのクーデター計画に逆らう理由があまり考えられません。
本来ならクーデターに参加する方が正しいのではないかと思います。

最後に少しだけ「政府」の関係者の会話が聞こえるが
まあこのシーンはなくてもいいのではないか、
或いはもっと別のセリフでもよかったのではないか、と思いました。

壁のCGなど近年の日本特撮映画では稀なスケールを感じましたが
どういうわけかそれほど「凄い」「面白い」とは感じませんでした。
あまりにもCGで「見せすぎ」だからかなあ。重厚感が足りない気がする。
それともおいらが「サンダ対ガイラ」のイメージを持っているせいかなあ。

(2015.1012)

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(実写版前編)」はこちら

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