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2015年日本 映画「進撃の巨人」製作委員会
原作:諫山創
監督:樋口真嗣
脚本:渡部雄介 、 町山智浩
音楽:鷲巣詩郎
出演:配役
三浦春馬:エレン
長谷川博己:シキシマ
水原希子:ミカサ
本郷奏多:アルミン
桜庭ななみ:サシャ
武田梨奈:リル
石原さとみ:ハンジ
ピエール瀧:ソウダ
國村隼:クバル
<あらすじ>文明が退行した世界、突如出現した巨人の群れが人間を食い初め、
人類は三重の壁を作りその中で生存していた。
だが超大型巨人の出現により壁は百年振りに破られ
壁の中で人類と巨人の戦いが始まる。
9月13日、池袋で見る。
その昔、双葉社から出版された「ザ・怪獣魂」という本を購入して読んだ。
ザ・怪獣魂―日本映画史、テレビ史を飾った大怪獣100頭 (双葉社ムック 好奇心ブック 45) 中古価格 |
1999年8月発行とありこの年は「ガメラ3 邪神(イリス)覚醒」や「ゴジラ2000ミレニアム」が公開されている。
この本の中に「こんなシーンが見たかった」という章があり
「『ガメラ3』のラストシーンの後のガメラ対『ギャオス群団』の戦い」、
「もしジェロニモンがピグモンを復活させていなかったら、ウルトラマン対60匹の怪獣軍団の激戦が見られたも知れない」
などとライターさんたちが「IF」の世界について書いているのだが、
この一つに「もしガイラが細胞分裂して無数に増殖したら」という記事があった。
書いたのは円道祥之さんとおっしゃるライターでしたが、
差し絵では無数に増えた鬼のような巨人・ガイラが人間を手でつかみ上げ、今まさに自衛隊と交戦するかのように描かれていた。
その後「巨人が人間を食う」漫画作品があるということで
生前の千里眼氏が「これ元ネタ絶対『サンダ対ガイラ』だよな!」と言っていて
まったく同感といった気持ちでした。
で、実写版ですが
巨人が何だか青白く「巨大ゾンビ」のように作られていて
迫力、というよりは不気味な感じがします。
より不気味だったのは廃墟の中にいた「赤ん坊型の巨人」。石川賢版「ウルトラマンタロウ」を連想しました。
巨人が攻め込む前の架空の街の場面は適当な汚しがあってオリジナル感を感じました。
設定として巨人の弱点が「うなじ」の部分の破壊だということですが
立体起動とやらで空中にいる人間の、腕の力だけで
果たして巨人の「うなじ」を斬れるのか、という素朴な疑問が生じました。
前編のクライマックスでエレンが巨人に食われた後
自分が巨人になって巨人対巨人のバトルになるのですが
エレン巨人が登場する場面の演出が何か「エヴァ破」のシンジが怒りに燃えて初号機再起動のシーンに似てる感じがしました。
エレン巨人が格闘技的な打撃で戦うのも「大きなもの」が戦っているにしては洗練され過ぎている感じですし
動きが速すぎてかえって迫力に欠けるように見えます。
人間体のエレンが「喧嘩が強い」という伏線みたいなジャンピング・ニーパットが出る本編のアクションシーンがあるんですが
それだったらエレンが格闘技の経験者だったという設定の方が説得力あったのではないかと思います。
まあ世界観として格闘技が存続しているのかどうかは分かりませんが。
キャストではあまりアクションシーンがない武田梨奈ってのがちょっと驚いたのと
石原さとみのハンジがまあ科学者だからでしょうけどセリフが脳天気すぎていいのか悪いのか判断に苦しむ。
あと桜庭ななみのイモ女が面白かったです。
(2015.1011)
「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」(実写版後編)はこちら
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