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1990年日本(松竹配給)
監督:実相寺昭雄
脚本:佐々木守
音楽:石井眞木
出演:柴俊夫、 荻野目慶子、 風見しんご、 高樹澪、佐野史郎、小林昭二、毒蝮三太夫、黒部進、西条康彦、中山仁、寺田農
ナレーション:石坂浩二
<あらすじ>古墳の近くでの謎の殺人事件、「古代史スペシャル」テレビ番組制作中の関係者の失踪、
謎の女星野真弓の出現、地底から現れる怪獣、常世島から宇宙に旅立つロケット。
スポンサーが「一番最初のモノクロのウルトラQ(実はおいらこれが大好きで、リアルタイムで見てたクチです)」に
登場した怪獣の版権持ってるおもちゃの会社ではなかったので
旧作の怪獣を登場させることが出来なかったそう。
ということでもうこの時点で作品の運命が決まってしまったのかも知れない。
チケットのキャッチコピーは・・・「宇宙人キ・テ・マ・ス」。違うんじゃない・・・。
ストーリーはバブル期における古代文明発掘ブームをベースに浦島伝説などをちりばめ
土偶など実相寺・佐々木ラインのお好きな?アイテムが登場。
・・・ってこの映画も「ウルトラQ」である必然性が全くないお話。
万城目、江戸川、一の谷など登場人物の名前は同じだけど。
トライスター版のゴジラをゴジラと言いくるめるのと同じぐらい、この作品をウルトラQと言うのは難しいのでは。
警官に捕まりそうになった時の、赤い布被ってミステリアスなムードの高樹澪の絶叫「ナギラーッ!」ってのが唯一の見せ場。
そのあと登場する巨大怪獣ナギラが見せ場なんじゃなくって、あくまでも「高樹澪の絶叫」が見せ場。
さて、内容はリメイクであってリメイクではない出来、とは先に書いたがではリメイクに必要なものはなんだったのか。
1.宮内國朗のテーマ曲&BGM。
2.石坂浩二のナレーション。
3.舞台設定はできれば昭和40年代前半。
4.できればモノクロ。
これじゃ元のウルトラQとおんなじ、って言われればそうかも知れませんが(2.の石坂のナレーションは実現しているが)
最低限の類似性がなければそれはやっぱり別物としか受け取れないと思います。
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(08.0608)
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