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作家より 梅田英俊

『凡 百 展』開催にあたり(2007年12月)

 私は生来欲が深いのか、色々に興味を持ち執拗にそれを追うところがあります。
 絵描きとしても、最初は絵画そのもに憧れ、子供マンガに狂い、大人漫画に浮かされ、童画を賛美し、版画、陶器、巻物、物語と絵世界を合わせたり…と造形に関わる事次々に惚れ制作しました。その結果として残った作品を年齢増した今から徐々に展覧し、故郷の方々の視覚にご笑納頂こうと思っています。凡百(ぼんぴゃく)とは諸々・色々なという意味です。

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『由旬曼陀羅』出版に向けて(2006年5月)

 大人漫画家に終止符をうった40才以後は子供絵本、童話、ナンセンス絵画、巻物、陶、版画、文章作り、と手法にこだわらず制作、それらの個展は60回を超えました。展覧会後作品の大量残骸を搬出しながら「これを残されたら後の者達が処置に困るだろう、そのうち何とかまとめておかなくちゃ…」といつも思いました。
 2004年、名古屋「ノリタケの森ギャラリー」企画展“梅田英俊の世界”の時、出品した“由旬曼陀羅”(絵と文)を朝日新聞に取上げていただいたのを機に、出版を決心しました。カラーコピー印刷でなら少ない部数でも出版しやすくリスクも小さい事に着目し、この方法でスタートさせました。一年に一冊ずつの“由旬曼陀羅”(全九巻)を中心として、この他に子供絵本、童話集、カラー版画集、ナンセンス画集、キ次元、陶写真集などをはさんで進行させ、9年で20冊を完成させたいと思っています。
 2007年早々に“由旬曼陀羅/第二巻”と子供絵本一冊を出す予定で、ほぼ準備を終えました。なお2006年4月に出版の“由旬曼陀羅/第一巻”はいつでも追加製本できます。注文いただければ自作の小陶器と共に一カ月以内にお送りいたします。

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『梅田英俊の世界』ホームページ開設に寄せて(2004年1月)

 20代の頃は、近親者達の享年からすると、自分も60才位までの寿命だろうなと推測していたので、年相応の順序だったやり方じゃ何も出来そうにないからその辺の常識は無視しようと考えていた。20才から60才位までを一つの袋に入れてごちゃ混ぜにゆすり、ところどころ袋を破ってその都度テーマを引っ張り出す…という感覚。でもそれだと発想が離れ離れの偶然で脈絡を欠く恐れがあるのでなるべく大きめなのをつまみ出し、2、3年と時間をかけ1テーマ100点位は作ろうと計画した。だが実際は、20代半ば良いテーマが見つかり、十分内容も練ったつもりで100点目標に始めたが、制作段階に来てから、年令不足、経験不足、故のディテール不足でたちまちストップ。14、5年後になって“嘘曼陀羅”シリーズとしてやっと出来上がった物や、陶器等は30代半ばに多量のエスキースをやりそれをベースにして40代後半に制作に入ったりするものもある。版画だって40才でスタートし、やっと一応の完了は予定より長生きさせていただいた60代半ばのつい先日だったりする。だから正直云ってどれも制作年月日が自分でも判らない事が多く、ほとんどの作品に付けられないできた。もしそれが必要なことがあればいっそ自分が死亡した時に全作品完成日と付けてもらおうかなと考えている。それでも最大誤差は50年かそこいらでたかがしれている。

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