No.410
'10異変!3団体リーグ戦全てで所属外選手が優勝
'01年8月16日の朝刊スポーツ新聞を見て、唖然。
前日8月15日・両国の新日本「'10G1クライマックス」決勝戦で
小島聡が棚橋弘至に勝利してG1初優勝、「所属外選手としての新日G1初優勝」(そして史上3人目のCC、G1両制覇)を飾った。
全日3冠、IWGP同時保持に続く新日本リングでの偉業達成には驚くしかない
(おいらの優勝予想は、そろそろ中邑真輔だと思ってましたが)。
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さて、思い出せば今年の春、全日チャンピオンカーニバルは
船木vs鈴木みのるの元パンクラス同士、という全日ではあり得ない(笑)組み合わせの決勝戦が実現し、
1年限定で全日本専属となった船木を裸締めでギブアップさせたみのるが2連覇を達成。
みのるは厳密には元、ではなく「パンクラス・ミッション」所属。
そしてノア初の無差別級リーグ戦(2ブロック制、全日CCも新日G1も多少ルールは違うがその辺は同じ)、
グローバル・リーグ戦'10
でも高山義廣(個人事務所「高山堂」所属)が
所属選手の秋山準を破って優勝。
ということで今年'10年は全日CC、ノア・グローバル、新日G1と
メジャーと言われそうな3団体全てのリーグ戦(ヘビー級、無差別級のみ対象)において
全て所属外選手が優勝するというかつてない結果が出た。
全日CCではすでに'01年の天龍(フリー)、'05年佐々木健介(当時フリー、健介オフィス株式会社化前)、
'09年みのるとノア勢離脱後所属外選手の優勝が多く
それほど気にする程でもなかったのだが、まさか新日でも起きるとは。
しかも小島は出戻りで、春に腕手術という名目で全日を退団したいわば病み上がり。
退団も一応手術ということになっているが、どうだろう船木、みのるのパンクラス勢、
諏訪魔、河野、浜らの超世代軍らの台頭により新天地を求めたという感が強い。
おいらはどうせ新日に出ても後輩の噛ませ犬になるんじゃないか、とノア参戦と予想していたが
とりあえずは全く真逆の結果となりました。
新日って昔っから出戻りに優しいよな。
馬場は日本人には「俺の目の黒いうちは…(以下略)」って態度だったけど(上田以外)。
現状の日本プロレス界は団体所属内選手だけではマンネリ化、
と言って著名な大物外国人選手は殆どがWWE専属と新鮮なカードを供給するのが困難な状況。
さすれば日本人フリー選手がかつての外国人レスラーのような立場でタイトル戦やリーグ戦で活躍するのは
時代の流れと言いきって間違いないだろう。
さて、近年リーグ戦優勝者にはヘビー級王者への挑戦が与えられるのが通例となっており、今年は
全日CC'10・みのる優勝→浜に挑戦、勝利で3冠王者に(しかも
公式戦予選
で敗退のリヴェンジ)
ノア・グローバル・リーグ戦'10・高山優勝→杉浦に挑戦、敗退
という結果になっているが、そういう流れで言うと現IWGP王者・真壁にチャレンジャー小島というカードが実現するのはもうほぼ決まりでは。
逆に言うと最強を競うはずのリーグ戦が「挑戦者決定戦」になっているのはどうか、という疑問もあるが興行的見地からすれば仕方ないかも。
さて、真壁対小島のIWGP戦の実現がほぼ決定事項になった感があるが、
新日が「小島のグレ―ドを上げてから挑戦者に」と目論んでの挑戦権獲得だとしたら、そこまでは目論み通りだということでしょう。
でもIWGP戦はやっぱり真壁が勝つのでは?
(10.0816)
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