No.376 全日本プロレス「2009プロレスLOVE in 両国Vol.7」グレート・ムタ対高山
全日本プロレス「2009プロレスLOVE in 両国Vol.7」
2009年3月14日 東京・両国国技館
同行者=なし
【三冠戦・ムタvs高山】
高山の入場曲は正月後楽園で見た時と同じで最初がウルトラセブンの曲。
で高山がリングインすると、ひし美ゆり子さんがリングに入って高山に花束贈呈。
お客から「アンヌ〜」って声がかかる。
おいっ!アンヌだよアンヌ!本物の!・・・まあわかる人にはわかるよなあ・・・。
その後グレート・ムタが新日本初期ヴァージョンの曲で入場。
ゴング後ムタ赤の毒霧噴射、高山無視して奇襲の蹴り。
高山高角度のバックドロップ、ムタ場外にエスケープ。
場外戦、ムタ高山をフェンスに叩きつけてシャイニングから椅子攻撃。
ムタ、リングインの振りして他方の角度からするすると場外に降りて放送用のコードで高山の首を絞める。
ムタ、高山をリングに放り込んで高速エルボー。さらにSTF。
高山がロープブレイクに持ち込んでもムタ離さない。
ムタ噛み付き、高山流血。
グレート・ムタドラゴンスクリューから足4の字固めと早くも必勝コース、って早くないか?
手をばったんばったんやるムタ、4の字を耐える高山、5分経過。
ロープブレイク、またしてもムタ離さない。
ムタ、高山の足にドロップキック。
しかし高山、コーナーに詰めてビッグブートで逆襲。
ムタ場外にエスケープして、椅子をとってリングインしたものの、高山に椅子を取られて逆に椅子で殴られる。
高山ビッグブートから椅子攻撃、レフェリーの制止も耳に入らない。
高山場外で椅子攻撃からストンピング連発、さらにお返しとばかりにコードでの首絞め。
リングに戻って高山、ムタにキックの連発からヒジ打ち、さらにマウントパンチ。
ムタも流血、ってか仮面がいつのまにか剥がれて「流血したタコ社長=武藤」になってしまった。
高山、場外での報復から徐々に優勢に。スリーパー、走り込んでの背中へのキック。さらに踏みつけ。ムタを圧倒する。
高山さらにエルボー、ニーリフトからダブルアームスープレックス。腕ひしぎ逆十字。10分経過。
ムタ、逆十字を盛り返して上になると高山の顔面に緑の毒霧噴射。ムーンソルト。
ムタ形勢逆転かと思われたが高山粘って走り込んでのニーリフト連発。
さらにキック連発。スタンドでの毒霧攻撃を高山手でディフェンス。
高山、ムタを背後からロックして大きく持ち上げての「エベレスト・ジャーマン」。
これが決まってカウント3。
高山、ムタからフォール勝ち!Uインターの「10・9」怨念を晴らしたか?
鈴木みのる、太陽ケア、論外らGURENTAIのメンバーがリングインして祝福&メンバー紹介(笑)。
高山と鈴木がチャンピオンカーニバルでの決勝対決を誓い合う。
これで高山はIWGP、全日三冠&世界タッグ、GHCと全てのシングルヘビー級、タッグ王座を獲得したことになり
史上初の「リアル・グランドスラム」達成、とか。
まあこういう記録って各団体渡り歩くフリーの方が絶対条件有利だし。
しかしムタは持ちネタ殆ど出したのにフォール負けとは驚き。
ダメージが蓄積するような高山のリアルな打撃攻撃がムタのファンタジーを封じ込めたか。
外様有利な市場が続いている、のは間違いないだろうが。
【第1試合】
“いつもの”カードなんですがこの日は渕が菊の頭を押さえて対角線コーナーに走り、ぶつける。
これを連続10回ぐらいやったところで両者お疲れになってロープにへたりこむ。
しかし一息入れるとさらに続け、結局20回ぐらい同じムーブの繰り返しで沸かせる。
菊、渕のバックドロップを受けるがしのいでカンチョー。渕場外に落ちる。さらに菊、レフェリーにもカンチョー。
菊、コーナー上からのミサイルキック、さらにコーナー上に上がって何やら長い長い前口上の後ムーンソルト。
しかしこれは自爆。渕がスモールパッケージ、決まらないと連発。菊もお返しのスモール、
なぜかレフェリーにもスモール!レフェリーが「何やってんだ」とばかりに菊にビンタ。
そこにすかさず渕がスモールを決めて決着。
同じようなことやってるんだけど、後楽園で見ても両国で見ても面白い。
↑菊タローの美(?)技。
【第4試合】
曙と浜の元大相撲重量コンビが奮闘。
コーナーでの重ね餅、リング中央でのサンドイッチプレスなど見ごたえ充分。
しかしセコンドのVMが干渉、曙の足を歳三が引っぱり、
TARUが何やら白い粉で浜に目潰し。
ドーリングが浜を抱え挙げてのデスバレーボムで決着。
【第5試合】
「パワーホール」で長州入場。まあまだ体の厚みはある。
西村と長州、ロックアップから西村がコーナーに詰めてエルボー連発。
レフェリーの和田京平がブレイクさせようとするほど西村はエキサイトしているよう。
西村、ロープに振ってスリーパー、さらにコブラツイスト。
長州腰投げでクリアして高岩にタッチ。長州は淡々と試合をこなす。
高岩、チョップからスリーパー、さらに首4の字。西村ひっくり返してグランドでバックを取ってのスリーパー。
スタンドからコーナーに詰めて、西村ドリー式のエルボー連発。
西村引っぱって征矢にタッチするが逆に征矢が捕まり二人がかり攻撃、ストンピング。
長州ブレンバスターからサソリ狙い?しかし高岩にタッチ。
高岩、すごい角度の逆エビ。しかし征矢ロープブレイク。長州にタッチ。5分経過。
長州サソリ、征矢がロープに逃げて決まらず。高岩にタッチ。エルボー合戦から西村にタッチ。
高岩をロープに振ってファンクス式のダブルパンチ。高岩、長州にタッチ。
長州と西村、長州がサソリ、しかし西村潜りこむようにして返して足関節。
ロープブレイクから征矢にタッチ、しかし征矢あっという間にコーナーに持っていかれて高岩の攻撃。
しかし征矢、パワーで座ったままのスタンスから持ち上げてのブレンバスター、さらにラリアット合戦。
高岩デスバレーボム、コーナーの長州の指示を受けてのハイジャックパイルドライバー。
高岩が西村を場外に落としているうちに長州のラリアットが征矢に決まって決着。
試合後西村が長州に足4の字を仕掛けてセコンドが必死にほどく場面も。
西村がセコンドに抑えられながらマイクアピール。
「遺恨試合」を売りにしたにしては淡々と進行しあっさりと終わった。
特に長州は殆ど覇気が感じられず、淡々と仕事をこなしている、といった雰囲気プンプン。
続きはあるのか?これで終わりなのか?それさえもわからず「点」であって「線」にならないような試合だった。
【本日のゾディアックさん】
第4試合にドーリングとの「ブードゥー・タワーズ」で出場。
リングインするとコーナーに上がったが何もせず。
リングアナのコールは今だ「身長・体重不明」。
コールされるとロープにまたがってゾディアックの「Z」のポーズを客席に。
試合中は曙に乗っかられたりして苦戦。
勝利すると帰りに再び「Z」のパフォーマンス。結構楽しそう。
その後、VMに加入した稔のセコンドの一員として登場するが
稔の希望によりVM全員退場。
退場時、花道で微妙に例の「Z」のパフォーマンスをやる寸前、って感じで手を動かす。
きっとやりたかったんだろうなあ(笑)。
【その他】
土方隆司は世界ジュニアをノアの丸藤に奪われた責任からか錯乱?してVM入りしてマスクマンの「歳三」に変身。
土方だから歳三(新撰組副長)?何か安易なネーミングだな・・・。
世界ジュニア長期戦になりカウント2の攻防からカズが勝利。
稔に握手を求めるカズに歳三が近づき、握手するかと思ったが歳三がカズにドロップキックで乱闘。
論外が入って来てジュニア戦線の充実を祝いながらもタッグ制覇を宣言。
世界タッグは鈴木みのると諏訪魔が感情的な乱戦を連発したが最後は近藤が捕まって決着。
途中で芸人のはなわと「腐男塾」というグループが歌のパフォーマンス。
うーん、これは何だかよくわからなかったなあ、男だか女だかもわからなかった、
向正面の席で背中ばっかりしか見えなかったし。
(09.0315-16)
全日本プロレス3.14両国国技館大会製作委員会
「2009プロレスLOVE in 両国Vol.7」
2009年3月14日 東京・両国国技館
観衆8700人
1.30分1本勝負
○渕正信(スモールパッケージホールド、6:02)菊タロー●
2.30分1本勝負
○真田聖也、荒谷望誉(猛虎原爆固め、8:05)NOSAWA論外、MASADA●
3.30分1本勝負
○歳三、TARU、ヘイト(片エビ固め、14:47)小島聡、KAI、大和ヒロシ●
*フィッシャーマンズ・バスター。
4.30分1本勝負
○ジョー・ドーリング、ゾディアック(片エビ固め、9:47)曙、浜亮太●
*デスバレー・ボム。
5.30分1本勝負
○長州力、高岩竜一(体固め、10:13)西村修、征矢学●
*リキラリアート。
*はなわと腐男塾のパフォーマンス。
6.世界ジュニアヘビー級選手権60分1本勝負
○カズ・ハヤシ(片エビ固め、37:04)稔●
*変形のバスター、カズが防衛。
7.世界タッグ選手権60分1本勝負
○太陽ケア、鈴木みのる(片エビ固め、20:21)諏訪魔、近藤修司●
*TKO34th、王者組が防衛。
8.三冠ヘビー級選手権60分1本勝負
○高山善廣(ジャーマン・スープレックスホールド、13:42)ザ・グレート・ムタ●
*エベレスト・ジャーマン、高山が新三冠王者。
メインは意外性もあり面白かったがうーん、残念ながら空席が目立つ入りだった。
メインのこのカードで、しかも長州、曙投入でも両国満員にならないか。
業界の底冷えは深刻だ・・・。
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