ルー・テーズ 4.昭和43年 TBSプロレス オープニングワールドシリーズ



昭和43(1968)年 TBSプロレス(=国際プロレス) オープニングワールドシリーズ
【35】1月3日 第1戦
日大講堂
▽TWWA世界ヘビー級選手権61分3本勝負(試合順は生中継に合わせて第3試合)
○L.テーズ(2-0)G.草津●
1.テーズ(体固め、17:50)バックドロップ。
2.テーズ(試合放棄)
*テーズが王座防衛。


【36】1月5日 第2戦
北九州市三荻野体育館
▽45分3本勝負(セミファイナル)
●L.テーズ(1-2)T.杉山○
1.テーズ(体固め、11:43 )
2.杉山(体固め、0:42)
3.杉山(反則、2:25)エプロンの杉山にテーズがドロップキック。この行為をレフェリーの東郷が反則にとる。


【37】1月7日 第3戦
長崎市公会堂
▽45分3本勝負(セミファイナル)
●L.テーズ(1-2)豊登○
1.テーズ(体固め、8:57 )
2.豊登(サバ折り、1:08)
3.豊登(体固め、8:11)豊登が体重移動でバックドロップを失敗させる。


【38】1月8日 第4戦
鹿児島県体育館
▽45分3本勝負(ダブルメイン第1試合)
○L.テーズ(2-0)G.草津●
1.テーズ(体固め、12:14)フライング・ボディシザース・ドロップ。
2.テーズ(体固め、3:24)ドロップキック。


【39】1月10日 第5戦
大分県営体育館
▽TWWA世界ヘビー級選手権61分3本勝負
○L.テーズ(2-1)T.杉山●
1.テーズ(体固め、10:19)フライング・ボディシザース・ドロップ。
2.杉山(体固め、3:20)フライング・ボディシザース・ドロップを受け止めてボディスラム、雷電ドロップ?5連発。
3.テーズ(体固め、3:21)バックドロップ。
*テーズが王座防衛。


【40】1月11日 第6戦
熊本市体育館
▽60分3本勝負(ダブルメイン第2試合)
●L.テーズ、B.ブラワー、W.V.エリック(1-2)G.草津、T.杉山、小林省三○
1.●エリック(体固め、9:52)小林○
2.○エリック(片エビ固め、15:28)小林●
3.●テーズ(体固め、7:55)草津○
3本目、テーズに3人がかりでパンチ、キックの後
杉山がテーズにボディスラム、フルネルソン。
そこに草津がドロップキック2連打でテーズをフォール。



【41】1月12日 第7戦
福岡九電記念体育館
▽60分3本勝負(ダブルメイン第2試合)
●L.テーズ(1-2)豊登○
1.豊登(サバ折り、5:16 )
2.テーズ(体固め、2:16)ドロップキック。
3.豊登(反則、4:16)エプロンの豊登にテーズがドロップキック。この行為をレフェリーのアトキンスが反則にとる。


【42】1月13日 第8戦
広島県体育館
▽60分3本勝負
▲L.テーズ、W.V.エリック(1-1)豊登、T.杉山▲
1.○エリック(体固め、9:50)杉山●
2.●エリック(体固め、9:09)杉山○
3.(両軍リングアウト、9:23)


【43】1月15日 第9戦
名古屋市愛知県体育館
▽45分3本勝負
○L.テーズ(2-1)T.杉山●
1.テーズ(体固め、11:15)
2.杉山(片エビ固め、0:32)
3.テーズ(体固め、4:15)


【44】1月17日 第10戦
仙台市県営スポーツセンター
▽TWWA世界ヘビー級選手権61分3本勝負
○L.テーズ(2-1)豊登●
1.豊登(体固め、9:12)テーズのパワーボム狙いの抱え込みをリバースで返してフォール(3連発)。
2.テーズ(体固め、1:32)パワーボム。
3.テーズ(試合放棄)
*テーズが王座防衛。


【45】1月20日 第11戦
東京・町田体育館
▽60分3本勝負
▲L.テーズ、W.V.エリック(1-1)豊登、G.草津▲
1.○エリック(体固め、10:18)草津●
2.●エリック(体固め、4:58)草津○
3.(両軍リングアウト、3:27)


【46】1月23日 第12戦
千葉県市営体育館
▽60分3本勝負
○L.テーズ、H.シュミット(2-1)豊登、小林省三●
1.○シュミット(体固め、14:35)豊登●
2.●シュミット(逆片エビ固め、4:55)豊登○
3.○テーズ(体固め、5:07)小林●バックドロップ。


【47】1月24日 第13戦
台東体育館
▽TWWA世界ヘビー級選手権61分3本勝負
●L.テーズ(1-2)ダニー・ホッジ○
1.テーズ(体固め、30:50)フライング・ボディシザース・ドロップ。
2.ホッジ(エビ固め、0:18)
3.ホッジ(体固め、4:46)バックドロップ自爆。
*ホッジが王座獲得、第2代王者。


【48】1月25日 第14戦
東大阪市体育館
▽45分3本勝負(セミファイナル)
○L.テーズ、B.ブラワー(2-1)T.杉山、小林省三●
1.○テーズ(体固め、7:19)杉山●
2.●テーズ(体固め、14:50)杉山○
3.○ブラワー(体固め、4:47)小林●


【49】1月27日 第15戦
原町市体育館
▽60分3本勝負
●L.テーズ、H.シュミット(1-2)豊登、T.杉山○
1.○テーズ(体固め、10:15)杉山●
2.●テーズ(体固め、0:47)杉山○
3.●シュミット(体固め、4:35)豊登○
*この日はB.ブラワーを除く5人の外国人レスラー(テーズ含む)がシャツを着たまま試合をしたそう。
理由は不明。テーズは「寒い」とコメントしているが・・・。
体があったまってきたら脱いだという報道も(デイリースポーツ)。


【50】1月28日 第16戦
福島県体育館
▽60分3本勝負
●L.テーズ、K.コワルスキー(1-2)ミスター・ゼロ(豊登)、G.草津○
1.○テーズ(逆片エビ固め、15:04)草津●
2.●コワルスキー(体固め、4:53)草津○
3.●コワルスキー(体固め、3:23)豊登○
*豊登が緑の覆面で登場、「ミスター・ゼロ」とコールされる。
しかし1本目4分ぐらいでテーズに覆面をはがされてしまう。
この日も外国人レスラー(テーズ含む)はシャツを着たまま試合をしたそう。


【51】1月29日 第17戦(最終戦)
宇都宮市体育館
▽60分3本勝負
●L.テーズ、W.V.エリック(0-2)T.杉山、小林省三○
1.●外人組(反則、8:05)日本組○
2.●エリック(体固め、9:30)杉山○


新団体・国際プロレスが東京プロレスとの同時興行のあと
TBSをバックに再スタートを切った事実上の旗揚げシリーズ。
このシリーズ17試合。
シングル9戦5勝4敗。
タッグ8戦2勝4敗2時間内引き分け。
タッグでフォールした数4回、された数3回。


1シリーズでシングル4敗とは過去にないバッドな成績だが、よく見て見るといろいろ興味深い。
シングル対戦相手別。
豊登3回(1勝2敗)、杉山3回(2勝1敗)、草津2回(2勝0敗)、ホッジ1回(0勝1敗)。
豊登には前哨戦で2敗(笑)。しかも2フォール負けが1つある。
杉山の勝ちも前哨戦。先に負けても本番ではキッチリと防衛している。
草津には【35】をバックドロップで完勝したあとの【38】では、
バックドロップを温存したまま2-0のストレート勝ち。
草津にまたバックドロップでは今後の選手生活にトラウマを残すのでは?と考えた鉄人の温情か。

タッグでは草津の地元熊本での【40】、決勝3本目でその草津にフォール負け!
国際あるいは草津のタニマチが「タッグでもいいからせめて1本取らせて」と懇願する様子が思い浮かぶ・・・。
タッグマッチでの決勝フォール負けの記録は後にも先にもこれだけ。
大層な臨時ボーナスでも出たのでしょうか。

この当時結託していたG.東郷とは対戦なし。
小林省三はのちのストロング小林。

【49】【50】のシャツ着たまま試合は不可解だが
18日夜に起こったユセフ・トルコと松岡巌鉄によるG.東郷暴行事件と関わりがあるような感じがする。
この事件に対するテーズの何らかの意思表示、とは考えすぎか。

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