No.242
幻だった新日-全日頂上決戦。新日本プロレス「Do Judge!!」


新日本プロレス 「Do Judge!!」
2000(平成13)年10月9日 東京ドーム
同行者=千里眼

2000年6月13日、全日本プロレスの突如の激震、三沢らのちのノア設立グループの大量離脱。
その思わぬ副産物として実現した同年10月9日、史上初の新日-全日対抗戦。
・・・といえば聞こえはいいが全日に残留した川田はのち2005年、三冠王座転落後の「フリー宣言」の時に
馬場の死去後には全日本との契約を保留にしていたことを公表。
つまり川田は馬場死去後から既にフリーであったということ。

対する佐々木も、ジャパンプロレスデビューの移籍組で新日生粋の選手ではなく
この二人で「頂上決戦」を謳うのは、まあいろいろな意見はあると思うが自分(切鮫)ははなはだ疑問。

試合が行われた当時からそう思っていたので、2005年の川田の公表は「頂上決戦」の事実をぐだぐだにしてくれたので内心ホッとした。
まあ「所属という形式にとらわれすぎる」という意見もあろうかと思いますが、意見は人それぞれですので。
あの試合が「新日-全日頂上決戦」と認める方は、それはそれでいいと思う。

しかし両団体の創成期から見ていて猪木の執拗な馬場への挑戦、
「オープン選手権」開催による馬場の反撃、外国人選手引き抜き合戦、さらに数度にわたる興行戦争、
そのハイライトともいえる10周年興行「蔵前戦争」など激動の対立「10,143日」を見てきた自分にとっては
両団体全盛ではなく全日本が大量離脱というピンチになってからの実現という理由もあってこの「頂上決戦」は認めたくなかった次第。

それでも佐々木が川田のジャンピングキックでフォール負けした時は残念だった。

(2005.1105)

追記:セミに登場した「Mr.T」はストロング・マシンそっくりの覆面とワンショルダー。
正体は後藤達俊ではないか、と思われる。
後藤も「T」達俊だし。

新日本プロレス 「Do Judge!!」
2000(平成13)年10月9日 東京ドーム
観客6万4000人(超満員札止め)=主催者発表

1.30分1本勝負
○橋本真也(チキンウイングアームロック、14:18)藤波辰爾●

2.30分1本勝負
○獣神T.ライガー(体固め、13:43)スペル・デルフィン●

3.時間無制限1本勝負
○ドン・フライ(裸絞め、10:47)飯塚高史●

4.IWGPジュニアヘビー級選手権60分1本勝負
○高岩竜一(デスバレーボム固め、12:51)金本浩二●
*高岩が2度目の王座防衛。

5.IWGPタッグ選手権60分1本勝負
○小島聡、天山広吉(体固め、20:22)永田裕志、中西学●
*天山組が初防衛に成功。

6.60分1本勝負
○スティーブ・ウィリアムス(体固め、12:56)S.ノートン●

7.60分1本勝負
○Mr.T、蝶野正洋(片エビ固め、12:28)越中詩郎、渕正信●

8.60分1本勝負
○川田利明(体固め、19:38)佐々木健介●

*第6試合に予定されていた吉江豊対太陽ケアの試合は太陽ケア選手の負傷のため中止。

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