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'10年9月22日、渋谷のレイトショーで見る。
「2」のラストでザラ、二―ダ―マンとの死闘の中、ミカエルが到着。
血まみれのリスベットを救出する。
リスベットはヘリコプターで輸送され入院、
手術で頭部から銃弾を摘出する。
「2」のもろ続きで「3」が始まる。
一方、リスベットの斧攻撃で足を負傷したザラも入院、
二―ダ―マンは姿をくらます。
ザラを利用して犯罪を行っていたグループが暗躍(のちに公安警察から「班」と命名される)。
全てをしゃべってやる、と脅迫するザラを逆に病院で殺し、
さらにリスベットさえも始末しようとする。
過去にリスベットを担当していた医師を裁判の証言者として出廷させ、
リスベットの発言を信憑性のないものとするため動き出す。
二―ダ―マンはすでに指示していたザラが死んだのに(死を知らないのか?)
すでに与えられていた命令を遂行するロボットのように、
リスベットをつけ狙い殺そうとする。
「2」にも出ていたバイククラブのメンバーにかくまわれていたが、
二―ダ―マンはなぜかその家族を殺して姿をくらます。
ミカエルは公安警察のエドクリントに協力を依頼され、情報を共有する。
一方で、雑誌「ミレニアム」の編集長(女性=ミカエルの愛人)のパソコンに脅迫のメールが届き、
カフェで殺し屋がミカエルと編集長を狙う。
編集長は身の危険を感じ雑誌の次号発売を中止しようとするが、ミカエルは拒否する。
リスベットをめぐる裁判が行われる。
リスベットの弁護士はミカエルの妹、人権派。
リスベットは革ジャン、鋲のついた首輪、
モヒカンのように髪を真ん中で逆立てたすごいスタイルで法廷に登場。
決定的な証拠として、リスベットは自分が弁護士に凌辱された隠し撮りの映像を提出する。
裁判はこれでほぼ決着。
公安警察はエドクリントの指揮により「班」のアジトに踏み込んで組織の関係者を一斉に逮捕。
釈放されたリスベット(無罪か最高でも執行猶予)は親の遺産を整理しなければならなくなり、
煉瓦工場を訪ねる。
しかしそこには偶然にも二―ダ―マンが潜伏していた。
リスベットと二―ダ―マンの最後の戦いが始まる・・・。
「1」から見続けているとあとに続く仕掛けなどが序々に明らかになり
ストーリーは綿密に作られているという感じを受ける。
ただ「2」からは二―ダ―マンが登場する関係もあってアクションシーンが多くなり
「1」のような推理・ミステリ的なテイストがちょっと落ちる感があるのは否めない。
それでもリスベット、ザラ、ニ―ダ―マンの関係は衝撃的でした。
ミカエルが、秘密を握っていると思われる元公安警察関係者に接触するために
「懸賞が当たりました」とか電話するくだりは面白いけど、
実際にこんな電話がかかってきたら意外と迷惑に感じるだろうなあ。
しかしこのシリーズ見続けて思ったのは
『おっかないのは「ハッカー」』ってことです。
リスベットも「疫病神」ブレイグも、他人のパソコンに侵入して情報を盗んでいくわけですから。
ミカエルとリスベットの出会いもそこからスタートしたし、
「3」で医師を失脚させる証拠をもぎ取ったのもハッカー「疫病神」のお手柄。
だからって自分のPCがハッキングされたらヤだからあまり称賛したくない。
シリーズは原作者スティーグ・ラーソンが「1」出版前に急死したため、
当初は5部作であったらしいが3作でストップ。
原作者のパソコンには続編の草稿が残されているらしいが
入籍していない生涯の伴侶であり協力者と原作者の遺族側での話し合いがうまくいかず、
パソコンの中の草稿は日の目を見ていないそう(映画パンフより)。
推測だが、シリーズのストーリーは
だんだんとリスベットの過去を掘り下げるように進む展開が続くので
リスベットがどうやってハッキングの知識を得たのか、
あるいは背中のドラゴンのタトゥーはなぜどうやって入れたのか、
などが明らかになる展開がこのあと続くような出来になったのではないか。
まあ可能性は薄いが、先の草稿から掘り起こされた新作が出来ればそれはそれで興味はある。
ハリウッド版リメイクの進行も進んでいるようで、
ミカエル役には007のダニエル・クレイグが決定した模様。
まあそれはそれでどんな出来になるのか楽しみではある。
ただ思うに「1」で感じた北欧スウェーデンの寒そうな重苦しそうな空気感は
仮にアメリカが舞台になったら当然出ないだろうと思う。
(10.1023)
ミレニアム1はこちら
ミレニアム2はこちら
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2009年スウェーデン、デンマーク、 ドイツ
原作:スティーグ・ラーソン
原題:Luftslottet som sprangdes(本当はスウェーデン言語。)
英語タイトル:THE GIRL WHO KICKED THE HORNET'S NEST
監督: ダニエル・アルフレッドソン
製作:ソロン・スターモス
脚本:ヨナス・フリュクベリ
音楽:ヤコブ・グロート
出演:配役
ミカエル・ニクヴィスト:ミカエル・ブルムクヴィスト(雑誌「ミレニアム」の発行責任者)
ノオミ・ラパス:リスベット・サランデル(天才ハッカー・元身元調査員)
ゲオルギー・ステイコフ:ザラ(犯罪組織の黒幕)
ミカエル・スプレイツ:ロナルド・ニーダーマン(ザラの部下?金髪の巨人)
ニコラス・ファルク:エドクリント警視
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