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2007年韓国
監督:シム・ヒョンレ
音楽:スティーブ・ジャブロンスキー
出演・配役
ジェイソン・ベア:イーサン(テレビ局の報道記者)
アマンダ・ブルックス:サラ(500年に1度生まれる運命の女性)
ロバート・フォスター:ジャック(古美術店の店主、実は運命の女性を守護する謎の男)
クレイグ・ロビンソン:ブルース(テレビ局のカメラマン)
クリス・マルケイ:フランク(怪事件を追跡するFBI捜査官)
エイミー・ガルシア:ブランディ(サラの友人)
<あらすじ>韓国の伝説に500年に1度、 「イムギ」と呼ばれるオロチが龍に転生して天に昇れる機会が訪れるという話がある。
龍は人類の守り神になる。
そのためには「ヨイジュ」というパワーを吸収する必要があり、
ヨイジュは500年に1度誕生する肩に龍のアザがある女児の体内にあり、女児が成人するまで成熟の時を待たねばならない。
だが悪のオロチ「ブラキ」とその部下たちもヨイジュを狙っていて、彼らににヨイジュが渡ると人類は滅亡してしまう。
TV記者イーサンは謎の災害の取材で大きなウロコを目撃し、幼少の記憶を甦らせる。
父に連れられて行った古美術店の主からウロコと酷似したペンダントを授かり、彼の運命は語られる。
500年前の李王朝時代の朝鮮大陸ではブラキにヨイジュが渡る前に男女は崖から身を投げた。
イムギにしろブラキにしろ、オロチに身をささげた女性は吸収されてしまうため、
愛し合った男女は運命をはかなんでの選択だった。
その時の男性の転生がイーサンだと言う。
イーサンは「肩に龍の形のアザがある19歳の女性」を探し回るが、
同時にブラギも運命の女性を探してロサンゼルスに侵攻を始めていた。
08年12月13日、有楽町スカラ座で見る。
韓国映画だが、世界戦略を考慮して本編はほぼアメリカ人の出演者。
前半の500年前の回想シーンは舞台も出演者も韓国。
とは言いましても、
何で韓国の伝説のストーリーがアメリカに伝播してアメリカ人に転生して展開されるのだろうか、
まずその辺が説得力不足。
特撮は殆どCG。オロチはスピード感ありすぎでその分重厚さに欠ける。
逃げる二人がビルの屋上でヘリを待っているとブラキがビルに巻きつくようにして屋上を襲撃。
大ピンチに米軍の戦闘ヘリが登場して機銃を打ちまくる。
ここの描写360度パノラマぐるりで見せてくれるのはいいのだけれど、綺麗すぎて逆に迫力に欠けるような。
この映画に限らず、CGが軽く感じるのは、「空気の厚み」が感じられないからではないだろうか。
昔テレビで放送していた絵画教室で外国人のティーチャーが
「遠くにあるものは空気の厚みでぼんやり見えるので青(の絵の具)を加えて薄く描きます」
みたいに説明していたのを思い出します。
それでもブラキ側の軍団は丁寧に描かれていて、人間型の鎧着た兵隊(アトロックス・ソルジャー)、
戦車の役割を果たしているずんぐりとした四足歩行恐竜(アンキロサウルスとかああいう感じ)みたいなダウドラー、
兵隊が騎乗するヴェロキラプトル型恐竜のようなシャコンヌ、
翼竜のような火を吐くバルコなどのブラキ軍団がロスで米軍と派手な市街戦(500年前の李王朝時にもこの軍団は出現している)。
一応ブラキの軍団も生物だから米軍の火器に対してそれほどの耐性はないが、なにしろ数が圧倒的で倒しても倒してもという感じで次第に米軍が圧倒される。
だけど何か迫力が足りないような・・・、スピードがありすぎるためか。
捕まったイーサンとサラは洞窟奥の神殿の前で拘束され、今まさにブラキがサラを食わんとしたその時、
イムギがようやく出現して窮地を脱する。オロチとオロチの死闘。
最後は龍が誕生して人類は滅亡の危機から脱するのだが、
CGの龍はでもまあいい出来です。時代の違いもありますが東宝のマンダより龍してました。
どちらかというと日本の特撮映画と比較すると、まあファンタジー映画っていうテイストです。
CGも軽い感じがするし。
さて、この映画の展開ってどこかで見た。
舞台はロサンゼルス。
全人類の未来の運命を握る女性が、時空を越えて現れた強大なパワーを持つ敵に追われる。
女性の友人が、部屋にいたために間違って殺されてしまう。
味方は(ほぼ)生身の男性一人。
車でメキシコ方面へ逃げる。逃げまくる。
はい、上記5行と同じプロットの有名な映画がありますねー。
正解は・・・「ターミネーター」、ですよね。
そもそもヒロインの名前からして怪しいし(笑)。おいらはもうその時点で怪しさ感じました(笑)。
役者さんのこともちょっと書くと、ヒロイン・サラ役のアマンダ・ブルックスはブロンドで横顔が可愛い。
ジェイソン・ベアは凡庸な感じがするがこの作品の役はその方が頼りなくていいのかも。
FBI捜査官役のクリス・マルケイは「ツイン・ピークス」や「クローバーフィールド」に出演してるらしいが記憶にない、國村隼に似た風貌。
龍って言えば来年一部で話題沸騰?の「ドラゴンボール実写版」が上映されるらしいから、
ここでの龍の出来も楽しみ?楽しみ・・・?
「オペラ座の怪人」でヒロイン演ってたエミー・ロッサムがブルマだっていうから、まあ・・・楽しみ・・・かな・・・。
(08.1223)
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