キース・エマーソン ライブ イン新宿厚生年金会館 20051016



96年ELP公演、所も同じ厚生年金会館以来のキース・エマーソン。
新宿御苑駅に向かう丸の内線が地震でしばしストップ。
昨年の今頃のブラックモアズナイト渋谷も、演奏中に地震があったな・・・などと思い出す。
チケットはぴあで発売当日でもないのにやすやすと手に入ったので客入りを心配したが、
会場に着いてみれば入場を待つ人々の長ーい列、演奏開始を待つ場内の熱気と、そんな自分の懸念はいい意味ぶっ飛ばされた。
グッズ売場も階段の上のほうまで長ーい列。
キーボードのイラストのTシャツが「10枚に1枚、キースのサイン入り」だっていうのでそれを買ったら見事にサイン入りゲットー!
喜びいさんで席に着く自分でした。


↑キーボードの下にキースのサインが。見える?見えない?


客層はけっこう平均年齢が高い、昔からのファンが多いということか。
海外の方々もちらほら見受けられる。
開始までの場内のBGMはオッへンバックの「天国と地獄」など。
紫色のライトの中、G&Vo、ドラムス、ベースとキースが登場。

1曲目、「ウェルカム・バック」が終わるとすごい拍手。しかし観客は座ったまま大人しく観ている。
1曲目が終わるとキースが日本語で「ドウモアリガトウ、オゲンキデスカ」。
4曲目の終了後のトーク、「ポケットに封筒が入っている」???
5曲目、「ホウダウン」でキースがハーモニカを披露。
7曲目が終わったところで今年何方かが亡くなった、というスピーチ。
あとでシンセサイザーの発明者モーグのことだと気づく。
Gがアドリブ?で「天国への階段」のインストをちょろっとやる(これ後の伏線だったのか?)。
10曲目のピアノとアコースティック・ギターの掛け合いは面白かった。
「ラッキー・マン」ではリムスキー=コルサコフの「熊蜂は飛ぶ」、バッハの「トッカータとフーガ・ニ短調」でギターとシンセのバトル。
キース、キーボードの反対側に立っての「トッカータとフーガ」逆弾き!
そしてアルマジロ怪獣の誕生、進撃、雄叫び、そう「タルカス」!
タルカスは全曲フル演奏、「戦場」のパートはアコースティック・ギターで目新しく、
そしてVoがたっぷりの声量で聴かせる。
タルカスが終わると大きな拍手。観客がようやく立ち始める。

アンコール1曲目は・・・「へヘイママセドウェイユームーゴナ〜」
あ?あれ?この曲は・・・!
L.ツェッペリンの4枚目のアルバムの1曲目、「ブラック・ドッグ」。
これは意外、っていうか意外すぎて、自分はツェッペリンも好きなんで盛り上がりましたが周りの反応はいまいち、って感じ。
そしてこの後「庶民のファンファーレ」。攻撃的なリズムと心地よいシンセのメロディーに酔う。
2度目のアンコールは電車の効果音の後「ホンキー・トンク・トレイン・ブルース」。

2時間40分ぐらいか、ほぼフルに演奏しての公演はシンプルだったが大満足。
やはりキースは素晴しい才能。
自分としては「展覧会の絵」「ロミオとジュリエット」「ピーター・ガン」あるいは日本向けとして「ザ・スコアー」やGFWの曲なども聴いてみたかった。

(2005.1017)

Keith Emerson:keyboard
Dave Kilminster:guitar,vocal
Phil Williams:bass
Pete Riley:drums

セットリスト

1.ウェルカム・バック(悪の教典第一印象パート2)
2.ピアノ・コンチェルト
3.リヴィング・シン
4.ビッチズ・クリスタル
5.ホウダウン
6.カントリー・パイ
7.(新曲)
8.カレリア組曲
9.ピアノ&ギター・デュオ
10.クレオール・ダンス
11.タッチ・アンド・ゴー
12.ラッキー・マン
13.アメリカ/ロンド
14.タルカス(全曲)

アンコール(1)
15.ブラック・ドッグ
16.庶民のファンファーレ

アンコール(2)
17.ホンキー・トンク・トレイン・ブルース

*セットリストはヤフー・プログレ掲示板のatropos_of_three_fatさんの書き込みを参照させていただきました、ありがとうございました。

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