カール・ゴッチ 5.昭和47年〜 新日本プロレス 旗揚げオープニングシリーズとその後の新日本参戦
日本プロレスを除名された猪木が「新日本プロレス」を結成。
しかし外国人レスラーの供給ルートを持たなかった新日本は外国人レスラーを集めることが出来ず、ゴッチにブッカーを依頼。
当時WWWFタッグ王者だったゴッチが新日本旗揚げに協力。
◎昭和47年 新日本プロレス 旗揚げオープニングシリーズ
【113】3月6日
東京・大田区体育館
▽時間無制限1本勝負
○K.ゴッチ(体固め、15:10)A猪木●
*猪木の卍固めをはずしたゴッチがリバーススープレックスから押さえ込む。
レフェリーはユセフ・トルコ。
【114】3月10日
高崎市体育館
▽30分1本勝負
○K.ゴッチ(逆さ押さえ込み、15:05)ジョン・ドランゴ●
【115】3月14日
桐生市体育館
▽30分1本勝負
○K.ゴッチ(原爆固め、21:20)ジム・ドランゴ●
◎昭和47年 新日本プロレス ニューゴールデンシリーズ
【116】10月4日
東京・蔵前国技館
▽世界ヘビー級選手権60分1本勝負
●K.ゴッチ(リングアウト、27:16)A猪木○
*場外でゴッチのジャーマンスープレックスが炸裂したが両者ダウン。
猪木が僅かに早くリングに生還しゴッチのリングアウト負けとなる。
レフェリーはL.テーズ。
【117】10月5日
京都伏見いずみやショッピングセンター
▽30分1本勝負
○K.ゴッチ(背骨折り、4:55)P.ローチ●
【118】10月9日
広島県体育館
▽30分1本勝負
○K.ゴッチ(原爆固め、5:41)P.クマリ●
*この日のメインは猪木対R.ピンパネールの世界ヘビー級選手権。
【119】10月10日
大阪府立体育会館
▽世界ヘビー級選手権60分1本勝負
○K.ゴッチ(エビ固め、23:12)A猪木●
*猪木の回転してのキーロックをゴッチが押さえ込む。
【120】10月12日
山口県体育館
▽60分3本勝負
●K.ゴッチ、R.ピンパネール、S.リーガン(1−2)A猪木、山本小鉄、柴田勝久○
1.○ピンパネール(足固め キウイロール、23:16)山本●
2.●ピンパネール(体固め、1:52)山本○
3.●リーガン(体固め、8:17)猪木○
【121】10月13日
北九州市小倉区三荻野体育館
▽30分1本勝負
○K.ゴッチ(原爆固め、5:49)P.ローチ●
【122】10月15日
福岡県杵築市田主丸駅南植木市場特設リング
▽30分1本勝負
○K.ゴッチ(原爆固め、11:26)S.リーガン●
【123】10月16日
宇佐市旧四日市中学校グランド特設リング
▽30分1本勝負
○K.ゴッチ(原爆固め、12:33)J.トーリー●
【124】10月17日
島原市体育館
▽30分1本勝負
○K.ゴッチ(原爆固め、6:22)P.ローチ●
【125】10月18日
大分市体育館
▽60分3本勝負
●K.ゴッチ、R.ピンパネール、S.リーガン(1−2)A猪木、山本小鉄、柴田勝久○
1.●リーガン(体固め、17:58)柴田○
2.○リーガン(足固め、14:37)柴田●
3.●ピンパネール(体固め、4:35)猪木○
【126】10月20日
奈良市体育館
▽30分1本勝負
○K.ゴッチ(回転エビ固め、4:55)S.リーガン●
◎昭和48年 新日本プロレス 特別興行
【127】10月14日
東京・蔵前国技館
▽世界最強タッグ戦90分3本勝負
●K.ゴッチ、L.テーズ(1−2)A猪木、坂口征二○
1.○テーズ(体固め、19:55)坂口●
2.●テーズ(体固め、10:22)坂口○
3.●ゴッチ(回転エビ固め ジャパニーズレッグロールクラッチ、13:40)猪木○
*レフェリーはレッドシューズ・ドゥーガン。
◎昭和49年 新日本プロレス サマーファイトシリーズ
【128】8月1日
大阪府立体育会館
▽実力世界一決定戦・第1戦60分1本勝負
●K.ゴッチ(エビ固め、21:59)A猪木○
*ロープ際でゴッチのジャーマンが決まる。
が、猪木の足がロープにかかりブレーク。
勝負が決まったと錯覚したゴッチの後ろから猪木が押さえ込んでフォール。
【129】8月4日
佐賀県小部市体育館
▽30分1本勝負
○K.ゴッチ(エビ固め、5:19)木戸修●
【130】8月5日
福岡県山鹿市山鹿中学体育館
▽30分1本勝負
○K.ゴッチ(半回転エビ固め、11:34)J.カーペンター●
【131】8月6日
熊本県小国町小狩屋特設リング
▽30分1本勝負
○K.ゴッチ(体固め、6:15)エル・グレコ●
【132】8月7日
直方市体育館
▽30分1本勝負
○K.ゴッチ(逆エビ固め、6:16)L.レジナルド●
【133】8月8日
東京・日大講堂
▽実力世界一決定戦・第2戦60分1本勝負
○K.ゴッチ(エビ固め、21:59)A猪木●
*レフェリーのL.テーズのロープブレイクを無視した猪木が逆上。
猪木がテーズを抱え上げたところにゴッチがコーナーで体を支えてキック。
テーズを抱えたまま猪木が倒れそこをゴッチが押さえ込んでフォール。
3WAY戦みたいな変な試合。
◎昭和57年 新日本プロレス 新春スーパーファイト(創立10周年記念興行第5弾)
【134】1月1日
東京・後楽園ホール
▽30分1本勝負
○K.ゴッチ(原爆固め、3:27)藤原喜明●
◎昭和57年 新日本プロレス 新春黄金シリーズ
【135】1月8日
東京・後楽園ホール
▽30分1本勝負
○K.ゴッチ(原爆固め、3:50)木戸修●
時期に差があるが、新日本での記録はまとめて記載することとする。
新日本では全23試合。
シングル20戦18勝2敗。
タッグマッチ3戦0勝3敗。
タッグマッチでは極端に勝敗に絡まなくなり
世界最強タッグ戦の3本目に猪木からフォールを取られた1回のみ。
シングルの2敗は猪木。猪木とはシングル通算3勝2敗、ゴッチはフォール勝ち3回、猪木は1フォール勝ち、1リングアウト勝ち。
シングルの対戦相手は猪木以外は殆ど中堅外国人。
総試合数135戦。
シングル通算102戦68勝(2不戦勝)6敗18時間切れ引き分け、9時間内引き分け。
タッグマッチ通算33戦17勝12敗1時間切れ引き分け、1時間内引き分け。
タッグマッチでフォールした数14回、された数5回。
他に若手との練習試合33戦。
総試合数の半数近くが昭和36年。
シングルでの敗北はミスター](B.ミラー、3本目反則負け)、トシ東郷(H坂田、1本勝負で反則負け)、
吉村(2フォール負け)、M.ロシモフ(アンドレ、レフェリーのアクシデントで不可解なフォール負け)、
猪木が2回。複数勝利したのは猪木だけ。ただ猪木の勝利も微妙な判定。
ということで吉村の勝利は光る。
力道山、ロビンソンとは決着つかず。
タッグながら馬場とも対戦しておりかなり多彩な対戦相手である。
しかし、国内では正規のタイトルマッチを1度として行なっていないというこの事実。
昭和36年でもアジアタッグにすらエントリーされていなかったことは、彼の底知れない実力から
マッチメイカーがタイトルマッチを組むことを敬遠したということか。
恐るべし無冠の帝王。
(2007.0813)
(08.0814、2試合を追加して改訂)
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