No.309 メカマミーと豊田真奈美の仰天タッグ NEO女子プロレス「MAY HISTORY 07」





NEO女子プロレス「MAY HISTORY 07」
2007年5月3日 東京・後楽園ホール
同行者=なし

当日券で見に行く。
JR水道橋駅から後楽園ホール目指してオフト(地方競馬の場外馬券売場、後楽園にある)の前を通過する。
この日は船橋競馬開催中なので人が多い。
その人ごみの中に、ひときわ目立つ巨漢の外国人、スキンヘッドに顔面ピアス。
・・・列車様でござんした(笑)。
おそらく2日、3日と後楽園Hで新日本の興行があるので、後楽園のホテルに滞在しているのでは?
列車様が購入した船橋競馬の馬券が当たったかどうかまではわかりません(笑)。
周囲が御老体の地方競馬ファンばっかりだったのでより巨大に見える列車様でした。


↑馬券検討中の列車様。

NEOのサイトを見てみると、やはり2日、3日の夜の部が新日本なのでこの3日昼のNEOの興行は
新日本のリングを借りての開催だそう。

会場に入ってみるとフェンスなし、北側の客席なし。
北側には大スクリーンと選手入場ゲート。
スクリーンでは選手の紹介の映像が映写され、リングアナは女性。
フェンスなしは05年同日のAtoZでもそうだったが女子プロあるいはインディ特有のものか。
リングのシートは真っ黒、前半戦のレフェリーはトミー蘭。
チケットのタイトルなどは「MAY HISTORY 07」でUWFの大阪球場大会を思い起こさせるネーミングだが
スクリーンのタイトルはなぜか「MAY STORY 07」。

第2試合の栗原あゆみ(フリー)が良い。
背が高く手足が長い見栄えのするボディ、動きはキビキビしているし技はなかなか。試合内容で見せるタイプ。


↑カメラマンの頭邪魔。

顔がうまく撮れなかったのが残念。
腕ひしぎ逆十字のあと投げ技で栗原フォール勝ち。

さて、第3試合、話題のメカマミーがNEO初参戦、スクリーンにプロモの映像が流れる。
三田はともかく、対戦相手の真琴(アイスリボン所属)は怖がりのキャラらしい。
でも真琴は「メカなら人間じゃないので大丈夫」と宣言。
しっかしメカマミーのパートナーは交渉の末豊田真奈美に決定!
格闘天女の思わずの参戦にビビる真琴。 
真琴を元気づける三田。
女子からするとメカマミーよりベテランの豊田の方がおっかないというのは気持ちはわかります。

ギギギギギ・・・
ガガガガガ・・・
ギギギギギ・・・

って言ったかどうか。






女子プロレスのリングにメカマミー登場!
・・・ってメカだから性別はないのか?
うんだども中身は間違いなく男性でござんしょう?
あらあら、そうこうしているうちに豊田入場・・・。



いやー、長年見てますが間違いなくベスト5に入る「変なタッグ」だね。
豊田がマミーのロケットパンチとドリルを見てレフェリーに「いいの?これいいの?」と盛んにアピール、って味方だろ(笑)。
先発はメカマミー・・・なら大丈夫と真琴が出る構え。
しかしゴングが鳴る直前に入れ替わって豊田登場。
嫌がる真琴、仕方なく三田登場。



豊田、手首を取っての投げ、三田がロープワークを試みようとするとメカマミーが干渉。



そこに豊田が蹴り見舞ってからローリング・クレイドル、見事な回転スピード。



三田、豊田をコーナーに詰めて胸にダブルチョップ連打。
豊田、マミーとタッチ、三田、セコンドから水の入ったペットボトルを受け取ってマミーを威嚇。
マミーはメカだから水に弱い(という設定)、手でバツのポーズ。
水で尻込みしたマミーに三田、女子プロの洗礼とばかりに髪の毛をつかんでのフライング・メイヤー連発。
しかしメカマミー反撃、ボディスラムからドリルを装着、
コーナーの三田にドリル攻撃、ドリルが回転、危険!



マミー、豊田にタッチ、豊田コーナーに上がって何かを狙う。
しかし三田が豊田を落として真琴にタッチ、豊田ジャーマン、真琴、豊田にストンピング(5分経過)
さらに真琴、豊田に胸にパンチを入れるが豊田動じず。
真琴、三田のアシストでジャパニーズレッグロールクラッチ。
豊田はずす、真琴豊田に張り手、しかし豊田が怒ると逃げ出す。
豊田、コーナー上からセントーン狙い、三田が飛び込んで真琴を救出。
メカマミーと真琴の局面になり、真琴メカマミーにダイビングアタック。



さらに真琴、マミーにシャイニング・ウイザードからローリングクレイドル。豊田自分の技やられて怒る。
しかしマミー、真琴にロケットパンチ、さらに豊田もロケットパンチ!
豊田勢いに乗って三田にドリル攻撃!(笑)



マミーが真琴をフォールして決着。
豊田がマイクを取ってコメント。
「わたしたちも20年やってるけど、20年もやってるといろいろなのと闘うよね、
20年前はメカとか、いなかったものね」(場内爆笑)
三田がマイクで
「6月に20周年(記念大会)やるけど、(豊田)来てくれるよね?」
快諾の豊田。
さて、メカマミーはすんごく変だけど、試合は要所要所でキチンとした技が出て
いろいろありで面白かった。
メカマミーについては・・・うーん、面白ければいいんでしょうかね、って感じ。
面白いっていえば面白いけど、それがプロレスかって言われると・・・うーん。
まあいいか。

さて、次の試合は「ノーロープデスマッチ」!!!
昔っから見てる人にとっては幻のルールである。
昭和52年3月、A猪木とJ.パワーズのNWFヘビー級選手権で行なわれることが決定したが
試合直前、特別レフェリーのルー・テーズが「厳格なタイトルマッチを変則ルールで行なうべきではない」と
中止勧告をして、試合は通常のルールで行なわれた。
その後猪木対チョチョシビリの異種格闘技戦猪木対マサ斉藤の試合途中からのノーロープ手錠マッチなどもあったが
通常のプロレスの試合で最初から「ノーロープ」と宣言してやるのは大仁田の有刺鉄線関係を別にすると初めてでは?

「ノーロープ」となった経緯は、「アイスリボン」での試合がリングなしのマットで行なわれるため。
なので今回の後楽園ではリングでの試合なのでわざわざロープをはずして試合するということだそう。
「リボンルール」によると、選手が「ダブル」を宣言すると2人同士の試合進行が認められるそう。
だけど、挑戦者チームの趙雲子龍って男なんだけど・・・(中国人キャラ)。
試合前、チャンピオン側を応援する歌手の串田アキラがリング上でキン肉マンのテーマソングを熱唱。
曲に乗ってタニー・マウス、宮崎が入場。
次いで挑戦者側が入場、趙雲子龍のパートナーのトッチャン・チャンはキョンシーキャラ。入場時からずっと両手を前にあげている。
アイスリボン実行委員長のミスター雁之助(懐かしい)が認定宣言。
ノーロープ戦、試合開始。タニーと趙雲子龍の対戦。趙雲子龍は身軽でなかなか試合がうまい。
コーナーで待機のトッチャン・チャンはずっと手を上げていたのだが疲れちゃって後ろ向いてコーナーに手を置く。場内爆笑。
趙雲子龍からタッチを受けて、額のお札を剥がされたトッチャン・チャンが覚醒。
これがけっこうスピーディーで試合がうまい。
「ノーロープ」だからロープワークができない、と考えていたら選手はそれなりの動きでロープワークに近い効果を。
パートナーが走ってくる選手を受け止めて押し返したり、コーナーに振られたらポストを支点にぐるりと回ってカウンター攻撃、など。
趙雲子龍もロープのないポストによじ登っての立体攻撃。
トッチャン・チャンと宮崎の場外戦は2階バルコニーへ。このあとトッチャン・チャンは舞台横のカーテンを伝って降りてくるという軽業を披露。
リング上ではタニーがキン肉マンに登場したウォーズマンのマスクを被って幻の技「パロ・スペシャル」



タニーは逆襲とばかりにトッチャン・チャンにキン肉バスター、趙雲子龍はラーメンマンのキャメル・クラッチ。


この試合のテーマは「キン肉マンワールド」だったよう。
最後はタニーが趙雲子龍にキン肉バスターを決めてフォール勝ち。
マイクを持った趙雲子龍が「中国に帰る」と言うとタニーと宮崎は「帰ることなんかないよ」と友情をアピール。
両軍に和解が。最後に再び串田アキラがリングに登場してノーサイドでもう1曲。



ここで休憩、その間にロープを元に戻すのだからうまく考えている。

NEO認定タッグ選手権は挑戦者チームの外国人、ベネッサ・ザ・マウンテンがすごくでかい。
しかも均整が取れているボディ、これは強力。



体格もコスチュームもD関西っぽい元気は何とかチョップ合戦に持ち込んでいたが、
体重の軽い松尾は軽々と投げられてしまう。
しかし王者チームが何とか勝利。



メインのタイトルマッチ、王者田村は「ギャラクシー・エクスプレス」で入場。



田村握手拒否。
さくら奇襲のラリアートからパワーボム。
田村エルボー、この攻撃は三沢っぽい。
さくら、エルボーをディフェンスしてフライングメイヤーからキック、
ロメロスペシャルの体勢から背中を引っかく、
さらに吊り天井をねらうが、田村の脚力でひっくり返される。
田村、リバースインディアンデスロックから吊り天井。
さくらも吊り天井狙うが都合3回失敗。
って言うかさくらが吊り天井狙いで足をロックすると、田村が脚力で返してさくらがどてって倒れるおんなじ展開。
田村のフライングメイヤーをさくら踏ん張ってジャイアント・バックブリーカー。
田村脱出してノーザンライトスープレックス。
田村さらにコーナー上からのダイビング・セントーン。
しかしさくら下から膝を立てて迎撃。田村背中が痛い。
さくら人間風車の体勢から持ち上げてバックブリーカー。
さくら変形のドラゴン・スリーパーで締める。
さくらコーナーに上がって「やってやるって!」と叫んだ後ダイビングしてヒップアタック。こりゃ越中か。
さくらぺティグリー。
さくらバックを取るも田村回転してエルボー。
さくら負けずにバックドロップ、両足を地面につけたなかなかの投げ。
さくら、コーナー上からの回転エビ。さらにフットスタンプ、ボルドーボム4連発。
さくら、コーナー上からムーンサルト。
さらにシューティングスタープレス、しかし田村カウント2、10分経過。
さくら腰が痛そう。しかし田村の回転エルボーをスカしまくっての逆さ押さえ込み。カウント2。
田村、エルボーとバックキック、バックドロップ固め、カウント2。
さくら膝への低空ドロップキックからメヒコ式の回転エビ固め、しかし田村脱出。
田村ダブルチョップからエルボー、のど輪落とし、
さらにエルボーを決めてカウント3。
田村はマイクでさくらの善戦を評価、アイスリボン参戦も表明。
しかし大女ベネッサ・ザ・マウンテンが乱入してタイトルマッチを要求。
5月5日の板橋大会で対戦が行われることとなった。

歌あり大女ありメカマミーありでなかなか面白かった。
松尾はルックスがいいので人気出るだろう。
さくらの暖かみのあるキャラも好感が持てた。
大女は試合運びがうまくなったら大ブレイクする可能性大。
栗原も将来性充分。
(2007.0503)

NEO女子プロレス「MAY HISTORY 07」
2007年5月3日 東京・後楽園ホール
観衆873人(デイリースポーツ翌日発表)

1.15分1本勝負



○野崎渚、勇気彩(体固め、8:03)中島安里紗、大木香●
*ダイビング・ボディープレス。

2.15分1本勝負



○栗原あゆみ(片エビ固め、8:06)希月あおい●
*裏投げ。

3.15分1本勝負
○メカマミー、豊田真奈美(体固め、8:29)三田英津子、真琴●
*豊田が真琴にロケットパンチ→マミーが押さえ込む。

4.インターナショナル・リボンタッグ選手権ノーロープ・デスマッチ30分1本勝負
○タニー・マウス、宮崎有妃(片エビ固め、13:09)トッチャン・チャン、"リアル・ラーメンマン"趙雲子龍●
*キン肉バスター、王者組が初防衛。


5.NEO認定タッグ選手権60分1本勝負
○元気美佐恵、松尾永遠(体固め、25:10)ベネッサ・ザ・マウンテン、木村響子●
*変形パイルドライバー、王者組が防衛。

6.NWA認定女子パシフィック&NEO認定シングル選手権60分1本勝負
○田村欣子(体固め、13:55)さくらえみ●
*エルボーバット、王者が14度目の防衛。

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