ダニー・ホッジ 3.昭和43年 国際プロレス ワールド・タッグ・シリーズ
昭和43(1968)年 国際プロレス ワールド・タッグ・シリーズ
【38】1月31日
横浜文化体育館
▽45分3本勝負
○D.ホッジ(2-1)木村政雄●
1.▲(両者カウントアウト、10:55)
2.○ホッジ(アバラ折り、11:54)
【39】2月7日
岡山県体育館
▽45分3本勝負
●D.ホッジ(1-2)フレッド・カーリー○
1.ホッジ(アバラ折り、10:54)
2.カーリー(体固め、1:28)ホッジがコーナー上に逃げたところフライング・ヘッドシザース・ホイップ。
3.カーリー(カウントアウト リングアウト、12:19)
カーリーのフライング・ヘッドシザースで両者場外転落。
カーリーが先に生還。
【40】2月13日
和歌山県営体育館
▽45分3本勝負
○D.ホッジ(2-0)G草津●
1.ホッジ(アバラ折り、24:30)
2.ホッジ(アバラ折り、4:30)グランド・コブラツイストでギブアップ。
【41】2月14日
大阪府立体育会館
▽45分3本勝負
●D.ホッジ(1-2)トシ東郷(ハロルド坂田)○
1.東郷(体固め、10:30 )地獄突きからダブルチョップ。
2.ホッジ(回転エビ固め、3:30)
3.東郷(体固め、4:35)東郷がロープを掴んで回転エビを自爆させる。
【42】2月15日
大津市体育館
▽TWWA世界ヘビー級選手権60分3本勝負
○D.ホッジ(2-1)F.カーリー●
1.ホッジ(回転エビ固め、11:55)
2.カーリー(体固め、3:10)二―スタンプ。
3.ホッジ(体固め、4:40)カーリーのフライング・ヘッドシザースをキャッチしてボディスラムで叩きつける。
*ホッジが王座防衛。なおホッジは3本目途中までシャツ着て試合。
このシリーズ5試合、全てシングルで3勝2敗。
F.カーリーと1勝1敗。前哨戦?で敗北、タイトルマッチで勝利。
木村、草津に各1勝、トシ東郷に1敗。
【40】では草津に2-0で2本ともコブラという(グランドのヴァリエーションはあったが)エグい決着。
【41】ではG東郷が急遽呼び寄せた?
「007/ゴールドフィンガー」がすでに日本公開された後での「オッド・ジョブ」ハロルド坂田ことトシ東郷に2フォール負け。
おそらくトシ東郷はカーリーの次のTWWA王座挑戦者に予定されていたのではないか。
【42】では前哨戦?【39】で敗北したカーリーとタイトル戦。
2-1で勝利するが途中までTシャツ着ての試合。
試合中にトシ東郷がリングサイドに表れて「(シャツ着てタイトルマッチとは)それでもチャンピオンか」
などとホッジを挑発したそう。これも王座挑戦への煽りでは。
しかしこのシリーズ、外国人窓口の東郷と団体がギャラで揉め、
東郷が外国人の出場をボイコット。2戦を日本人のみの興行で終えその後は打ち切り。
国際は東郷と絶縁。ホッジと東郷のタイトルマッチは行われなかった。
さて、「前哨戦での敗北」だが、1.でNWA世界ジュニア王者としてマツダと防衛戦を行うシリーズでは
シングル3本勝負で時間切れの0-1敗戦、タッグでは防衛相手のマツダに決勝フォール(3本目)を奪われた試合。
この【39】でカーリーに敗北した試合、
さらにプロレスでは先輩に当たるL.テーズが同じTWWA王座の防衛戦で杉山、豊登にシングル前哨戦で負けて
本番タイトルマッチでは防衛、と王者が前哨戦で敗北してチャレンジャーに期待を持たせて集客力をアップさせる手法ではないか。
そういう点ではキチンとプロレス界の仁義を守るホッジだったのだろう。
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